研究課題/領域番号 |
20H02150
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長谷川 浩 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (40323802)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | フォトニックネットワーク / ネットワーク制御 / 波長経路割り当て / 超高密度波長多重 / ファイバ粒度ルーティング / 光パスネットワーク / メトロネットワーク / 動的制御 |
研究開始時の研究の概要 |
通信量に応じ全光経路制御範囲を再構成可能な、超大容量・低遅延・低消費電力なメトロエリアネットワークの実現を目指し、ネットワーク相互接続ノードのアーキテクチャ及びネットワーク群の統括制御アルゴリズムを開発する。開発予定の接続ノードは、少数の光フィルタおよび光スイッチとで構成され、光ファイバ内の光信号を信号変換無しに直接経路制御する他、その際の信号劣化が小さいことを特長とする。また、提案接続装置により相互接続された複数の小規模ネットワークを、論理的に単一の統合ネットワークとして運用する枠組みと方法論とを提案する。
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研究成果の概要 |
メトロネットワークを中心に光ネットワークの効率的な大容量化と制御について検討した。ネットワーク内で局所的に容量が不足している領域を見出し、その領域を中心に光信号の多重度を高める方式を提案した。これにより既存設備を最大限に活用しつつ、既設ネットワークの容量を効率よく高める。また、光ノードの大容量化・低廉化を実現する、光ファイバ単位のスイッチングを行うノードを導入したネットワークについてその構成法を提案し、また性能を解析した。将来の動的制御環境下では性能低下が顕著であるものの、設計法の洗練や光信号の周波数変換器の導入により比較的小規模なネットワークにおいて効果的に導入可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光ネットワークは現在の情報通信社会の基盤をなしており、その継続的な大容量化を実現しつつ、膨大な装置コスト及び敷設コストを抑制することが急務である。本研究では、既存ネットワーク設備の効率的な利用により、最低限の投資により光ネットワーク容量を拡大すること、および新たに敷設するネットワークについて、簡素なノード装置を利用した場合における性能レベルを世界で初めて明らかにし、将来の光ネットワークのあるべき姿について一定の知見を与えている。
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