研究課題/領域番号 |
20H02181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21050:電気電子材料工学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
垣尾 省司 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (70242617)
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研究分担者 |
水野 潤 早稲田大学, ナノ・ライフ創新研究機構, 客員上級研究員(研究院客員教授) (60386737)
鈴木 雅視 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (60763852)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | SAWフィルタ / 高周波化 / 異種材料接合 / 高調波 / 弾性表面波 / 高周波フィルタ |
研究開始時の研究の概要 |
次世代通信システムへの進化,実現に向けて,弾性表面波(Surface Acoustic Wave: SAW)を利用した周波数フィルタの高周波化が要請されているが,高周波化に必要なすだれ状電極の微細化が困難である.一方,本研究グループでは,これまでの科研費による研究により,高性能なSAW伝搬特性を有する異種材料接合構造を開発している.そこで本研究では,SAWの高次高調波を異種材料接合構造に適用することにより,従来の電極周期を用いて3倍,あるいは5倍の高周波化と,フィルタ応用に見合うSAW伝搬特性を同時に実現させることを目的としている.
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研究成果の概要 |
第5世代通信システムの普及,次世代通信システムへの進化のために,端末用の弾性表面波(SAW)フィルタの高周波化が急務であるが,高周波化に必要な電極周期の狭小化は限界である.本研究では,LiTaO3(LT)薄板,またはLiNbO3(LN)薄板を水晶基板と異種材料接合させた構造と,0.8程度の電極メタライゼーション比を組み合わせると,単体のLT,またはLNと比較してSAWの3次,5次高調波が強勢に励振され,格段に大きな共振特性が得られることを理論的,実験的に明らかにし,電極周期を狭くすることなく3倍,5倍の周波数で動作可能な超高周波フィルタへの適用可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スマートフォン等の端末用の弾性表面波(SAW)フィルタには,LiTaO3(LT)やLiNbO3(LN)の圧電結晶が用いられてきたが,第5世代通信システム,次世代通信システムの高周波化に必要な電極周期の狭小化は限界である.本研究では,LT薄板,またはLN薄板を水晶基板と異種材料接合させた構造と,0.8程度の電極メタライゼーション比を組み合わせると,単体のLT,またはLNと比較してSAWの3次,5次高調波が強勢に励振され,格段に大きな共振特性が得られることを理論的,実験的に明らかにし,電極周期を狭くすることなく3倍,5倍の周波数で動作可能な超高周波フィルタへの適用可能性を示した.
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