研究課題/領域番号 |
20H02227
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
川端 雄一郎 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, グループ長 (10508625)
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研究分担者 |
川野 秀一 九州大学, 数理学研究院, 教授 (50611448)
小西 敏功 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 技術支援本部地域技術支援部城南支所, 副主任研究員 (10587843)
渡邊 禎之 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 事業化支援本部技術開発支援部計測分析技術グループ, 上席研究員 (70463065)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | コンクリート / 内部膨張藩王 / 統計解析 / 微細構造分析 / 内部膨張反応 |
研究開始時の研究の概要 |
コンクリートの内部膨張反応は構造物のひび割れ発生や性能低下を招くため,その適切な維持管理は重要な課題である。近年の研究の進展で,コンクリートの膨張予測技術等は飛躍的に進展した。一方,劣化が生じたコンクリートでの過去の膨張履歴の推定は未だ研究途上段階である。 コンクリートの膨張履歴の推定には,微細領域で生じる損傷(微細損傷)を広域で評価する手法とそれを陽に考慮したモデルが必要である。 そこで本研究は,コンクリートの内部膨張反応による膨張履歴を推定するため,広域で微細損傷を定量評価できる手法を確立するとともに,そのデータから膨張履歴を推定する手法を構築することを目的としている。
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研究成果の概要 |
電子顕微鏡を用いてモンタージュ画像を作成し,広域での微細損傷評価を行うための手法を検討した。特に,時空間統計解析モデルを用いた評価手法を考案し,内部膨張反応への適用性について検討した。また,微細損傷を考慮した膨張モデルを検討し,温度変化を受けるコンクリートにおける膨張挙動を概ね再現することができた。さらに,コンクリートの膨張履歴の推定手法として,微細損傷の特徴量と膨張率の関係を比較し,ある角度域のひび割れ総延長を求めることで,過去の膨張率を推定できる可能性があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はコンクリートに生じる微細領域の損傷(ひび割れ等)について,広域で評価し,その時空間情報をモデル化することでコンクリートの膨張履歴を推定することを目標として検討を行ったものである。本成果は内部膨張反応で劣化したコンクリート構造物における過去の膨張履歴を推定する上で工学的に有用であり,また従来の膨張率と異なる指標を活用したより高度な評価手法への足掛かりになるものと考える。
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