研究課題/領域番号 |
20H02243
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
芥川 真一 神戸大学, 工学研究科, 教授 (70231850)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | モニタリング / プラスチック光ファイバー / 画像処理 / 斜面災害 / 斜面防災 / 維持管理 / レーザー光 / 土砂災害 / プラスチック製光ファイバー / スマートフォン / 低コストモニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,土砂災害の予兆に関連するすべてのデータを光データとして収集し,プラスチック製光ファイバーを駆使してその光情報を個人所有のモバイル機器のカメラに送り,独自に開発する画像処理アプリケーションソフトによってリアルタイムの防災モニタリング可能とすることを目的としている.このアプリがあれば自分の命を守るためのモニタリングを自宅で実施できることになり,併せて危険斜面をモニタリングするシステムの導入コストが従来技術と比較して1/10以下に抑えることが可能となることが期待されており,土砂災害による死者をゼロにするという国家的目標達成に大きく貢献できる.
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研究成果の概要 |
プラスチック光ファイバーを利用した数種類のセンサを利用して多様なモニタリングを実施できることを示した.特に,土砂災害の予兆を早期に検知するためのセンサを安価で製造し,それらのセンサが捉えるデータをできるだけ多くの箇所で処理できるよう,携帯電話で使用できる新しい画像処理アプリを製作した.このアプリによって,これまでのデータ処理に係るハードウェアのコストを3000分の1程度に抑えることができるようになったため,その他の費用を含めても,土砂災害の予兆検知のモニタリングに必要なコストを従来の10分の1程度に抑えることに現実的な可能性があることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のモニタリングにおいては,一つのセンサが捉えたデータを処理するためには,基本的には電気信号を処理するためのデータロガー(電子デバイス)が必要であった.そのため,センサの数が多くなると,それに応じて電子デバイスのコストが比例的に増大することを避けられなかった.それに対し,この研究で開発した携帯電話型アプリを使用すれば,2万円のアンドロイド携帯電話で900個のセンサからの情報を処理できるようになったため,これまでのモニタリングのコストを大幅に削減できることとなった.
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