研究課題/領域番号 |
20H02244
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
Rohit Divyesh・Mohanbhai 九州大学, 工学研究院, 学術研究員 (30944508)
飛田 哲男 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (00346058)
岡村 未対 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (50251624)
清田 隆 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (70431814)
兵動 太一 富山県立大学, 工学部, 講師 (80749078)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2020年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | Palu震災 / 直下型地震 / 緩傾斜地盤 / 長距離流動 / 液状化 / 水膜現象 |
研究開始時の研究の概要 |
2018年スラウェシ島直下型地震によって、低勾配地盤の液状化に伴う高速流動化地すべりが誘発され、2000人以上の方が亡くなったPalu地域を本研究のフィールドとする。まず、研究者らの現地踏査を踏まえ、既に実施してきた詳細な現地調査・原位置試験のデータ並びに測量データに基づき、地形・地質および地盤構造の定量的な評価を行う。次に、地盤特性を考慮した室内土質試験、模型実験および数値シミュレーションを通じて、内陸直下型地震における低勾配地盤のすべりの脆弱性のメカニズムを解明し、流動距離の評価方法を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、①2018年にインドネシア・スラウェシ島中部の内陸直下型地震(Mw = 7.5)によってPalu市内の数ヶ所で発生した緩い傾斜地盤の長距離流動化現象に着目し、その原因を地質構造と地盤特性の両面から究明し、②世界の類似の地域で、同規模の地震により、同様の被害が引き起こされる危険性の評価を行うことである。本研究では、現地調査データの分析、現地土の室内土質試験、模型実験および地質構造を再現した数値シミュレーションを通じて、内陸直下型地震における低勾配地盤のすべりの脆弱性のメカニズムを解明し、流動距離の評価方法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、同規模の地震を想定して、我が国で類似の地質構造を有する地域のハザードマップを作成することが可能となり、その地震防災対策の策定およびレジリエントな街づくりに大きく貢献できる。また、大地震時における社会基盤施設の安定性向上について新たな指針を与えることに、本研究は豊富な社会的意義を有している。
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