研究課題/領域番号 |
20H02266
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
トロンコソ ジアンカルロス 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (60756336)
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研究分担者 |
大山 雄己 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20868343)
力石 真 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (90585845)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 社会的ネットワーク / 社会的影響 / 交通行動 / グループ活動 / 行動変容 / 社会影響 / 集団意思決定 / ジョイント活動 / ソーシャルインタラクション / Google Maps / COVID-19 / Social networks / Travel behavior / Activity-based models |
研究開始時の研究の概要 |
アクティビティベースモデルは交通需要予測のための有力なツールであるが、重要な要因の一つである世帯外の社会的相互作用については、最先端のモデルでも十分に考慮されていない。本研究は、1)社会的ネットワーク構造を明示的に考慮した分析フレームに基づき、異なる意思決定タイムフレームにおいて社会的相互作用が活動・交通行動に及ぼす影響を明らかにし、2)それらの影響をアクティビティベースモデルに組み込むことを目的とする。これによって、1)より現実的な行動の記述、2)モデルの予測力、3)社会的相互作用の明確な説明を必要とする政策の評価力、という3つの観点から従前の行動モデルが改善されることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は、社会的ネットワークの枠組みの下で、人が属するグループの活動パターンをよりよく理解するために、共同意思決定過程の観察とモデル化の手法を開発することを目指した。主な業績は: a) Googleマップの履歴データを用いた共同行動の検出可能性を評価した。b)社会的ネットワーク形成をシミュレーションするモデルを開発した。c)グループ属性を考慮した外食の目的地選択モデルを推定した。d)グループ活動における意思決定過程の観測手法を提案した。なお、COVID-19のパンデミックのため、パンデミック時の交通行動変化に対する社会的影響も考慮するように、本プロジェクトの範囲を拡大した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交通研究の分野において、世帯外の社会的相互作用は最先端のモデルでも十分に考慮され てきていない。多くの活動・交通行動に関連する意思決定は、個人が孤立した状態でなされるのではなく、社会的ネットワークとの直接的または間接的なインタラクションの結果である。従って、次世代の行動モデルを開発するために、この意思決定メカニズムを解明は不可欠である。本研究は、(i)ネットワーク生成モデルの提案、(ii)グループ活動における意思決定過程の観測手法の開発とグループ活動の行動モデル開発でその取り組みに寄与している。
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