研究課題/領域番号 |
20H02310
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
飯塚 悟 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (40356407)
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研究分担者 |
廣井 悠 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50456141)
吉岡 英樹 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (90462564)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | 飛び火延焼 / 木造密集市街地 / 火災延焼予測 / 消防水利 / 火災 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、愛知県名古屋市内の木造密集市街地を対象とし、新たに開発する「飛び火延焼モデル」を組み込んだCFDベースのシミュレーションモデルによる「火災延焼予測」を行う。飛び火延焼モデルは、飛び火の建物内部侵入の着火過程を確率モデルとして取り扱い、建物内部延焼に関して本研究で行う火災実験や既往の火災実験の結果を基にモデル化して開発する。火災延焼予測では、様々な気象状況を想定し、火元位置や火の粉の発生条件を系統的に変化させたケーススタディを実施する。さらに、名古屋市消防局と協働し、火災延焼予測結果に基づく必要消火水量の推定を行い、大規模火災に対応可能な「消防水利更新計画」を検討・提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、火災延焼拡大の要因となる「飛び火延焼」を模擬する新しいモデルの開発を行い、開発モデルを組み込んだCFD(Computational Fluid Dynamics:計算流体力学)ベースの火災延焼シミュレーションモデルにより、国土交通省公表の「地震時等に著しく危険な密集市街地」に指定されている愛知県名古屋市内の木造密集市街地を対象とした火災延焼予測のケーススタディを実施した。また、過去の木造建物火災の焼損面積と必要消火水量の関係式を導き出し、その関係式と火災延焼予測結果から消防水利更新計画の簡易な検討に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究チームが知る限り、木造密集市街地火災を対象としたCFDベースの火災延焼シミュレーションモデルの開発(飛び火延焼モデルの開発を含む)と応用は国内外で例がなく、本研究成果は学術的新規性が高いとともに、迅速な消火活動や適切な消防水利の事前検討に資するより正確な火災延焼予測が可能となり得る点で社会的意義も高い。
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