研究課題/領域番号 |
20H02316
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 大同大学 |
研究代表者 |
光田 恵 大同大学, 建築学部, 教授 (40308812)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 建築環境・設備 / 臭気 / 高齢者介護 / 室内空気質 / 空気環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高齢者介護環境における臭気の適切な管理方法を構築することを目的としている。第一に、要介護者、介護者、要介護者の家族といった、様々な立場と年齢を考慮した介護環境の臭気の基準値を検討する。第二に、高齢者介護環境臭の不快感に大きく寄与している臭気成分を解明し、対象成分の低減・除去方法と管理方法を検討する。第三に、臭気成分の室内挙動を検討し、ガスセンサー測定とシミュレーションの活用に関する基礎資料を整備する。
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研究成果の概要 |
本研究では、高齢者介護環境における個別発生源の臭気対策だけではなく、高齢者介護環境全体の臭気を適切に制御・管理できる方法を提案することを目的とし、検討を行った。高齢者介護環境の臭気について、加齢とともに臭気強度の低下はみられるものの、不快原因物質としては共通して吉草酸があげられたことから、空間内でのイソ吉草酸の臭気基準値を求めた。高齢者介護環境の臭気の成分分析の結果、吉草酸はおむつ交換と清拭が同時に行われる場面や清拭の場面での検出が目立った。また、臭気質変化を図るための香りの適用には噴霧・設置位置の検討が必要であることから、吉草酸などの臭気と香り成分の空間内での拡がりを把握した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会の中で、高齢者介護を担う療養型医療施設、福祉施設の役割がますます大きくなっているが、高齢者介護環境の中で解決すべき課題の1つに臭気がある。本研究では、臭気問題の解決に必要な対策目標値、発生場面と主要成分、空間でのにおいの拡がり方などが明らかになり、対策を提案するのに必要な知見が得られた。
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