研究課題/領域番号 |
20H02325
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
城所 哲夫 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00282674)
|
研究分担者 |
片山 健介 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 教授 (00376659)
蕭 耕偉郎 (蕭 コウ偉) 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (30796173)
瀬田 史彦 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (50302790)
黒瀬 武史 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50598597)
林 和眞 東京都市大学, 都市生活学部, 准教授 (70714179)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
|
キーワード | ネオリベラリズム / インクルーシブ都市 / グローバリゼーション / ジェントリフィケーション / 空間格差 / 社会格差 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバル化の進展を背景として、マーケット重視、規制緩和による都市開発の促進、公営住宅等の福祉的都市施策の削減等を特徴とするネオリベラリズム(新自由主義)都市政策のグローバルな展開のもとで、世界の大都市では社会的格差の増大すなわち都市の分断が進行している。この問題に対して都市計画はどのように応えることができるか。この点に本研究の基本的問題意識がある。このような問題意識のもとで、本研究の目的は、ネオリベラリズム都市政策のもとで形成される都市空間をネオリベラリズム都市空間と定義し、以下の2つの仮説を検証した上で、包容(inclusive)都市計画論を構築することである。
|
研究成果の概要 |
ネオリベラリズム都市政策のグローバルな展開のもとで、世界の大都市では社会的格差の拡大が進行しており、都市分断緩和のための計画論の構築が重要な学術的・政策的課題となっている。本研究では、アジア地域と欧米地域を対象とした上で、都市ガバナンスの分類のもとで対象都市を選定し、それらの都市におけるネオリベラリズム都市政策の展開とそのもとでの都市空間形成過程ならびにネオリベラリズム都市のもとでの都市分断抑制戦略の展開過程の国際比較分析を行い、これらの検討を踏まえて、包容都市計画論の構築を行い、結論として、1)巨大都市への集中の抑制と地方の再生、2)巨大都市のインナーシティの再生を提言した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネオリベラリズム都市政策のグローバルな展開のもとで、世界の大都市では社会的格差の増大すなわち都市の分断が進行している。一方、ネオリベラリズム都市政策の展開と空間的な社会格差の拡大に関する研究は、特に、米国都市、英国都市等を対象とした研究が多くなされているものの国際的比較研究は端緒についたばかりである。本研究は、このような背景のもとで、アジア都市、欧米都市を俯瞰的分析かつ詳細事例分析に基づいて国際比較研究を行い、ネオリベラリズム都市政策と空間形成の特質を解明するとともに新たなインクルーシブ都市計画論の構築を行った点に大きな学術的・社会的意義を有している。
|