研究課題/領域番号 |
20H02362
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水野 勝紀 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (70633494)
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研究分担者 |
巻 俊宏 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (50505451)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | ソナーシステム / 堆積物 / 底生生物 / 海底ケーブル / 深海 / 埋没物 / AUV / 底生動物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、先行研究で開発を進めてきた堆積層内精密探査用ソーナーシステムを実海域に展開し、システムを搭載するプラットフォーム毎(自動計測フレーム、クローラー、自律型海中ロボット(AUV: Autonomous Underwater Vehicle))の計測位置精度の違いや最適な運用方法、実海域特有の課題を押さえ、効率、データ品質、コストなどを照らし合わせながらその社会実装の形を明確化する。社会へのインパクトが特に大きいと思われる2つのアプリケーション(①内生二枚貝の分布計測、②海底下の電力ケーブルの敷設位置計測)について研究を進める。
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研究成果の概要 |
海洋開発や気候変動に伴う環境改変が,海洋環境,特に海底下の堆積物中の生物や環境に与える影響については,堆積物中を効率的にモニタリングするための手法が確立されていないという事情もあり,未だ不明な点が多い。本研究では,堆積物中の底生生物相や環境動態を時空間的に計測・評価するための技術基盤の構築を目指し,それら海底下環境の可視化に向けた新しい音響計測システムの開発を進めてきた。具体的には、海底下浅層内の埋没物を高い分解能で検出することを目的として開発を進めている3次元音響コアリングシステム(設置型,中心周波数100 kHz)と音響モグラ(クローラー型,中心周波数500 kHz)を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した音響計測システムを用いることで、海底下に分布する二枚貝など埋在性の底生生物を可視化することができるようになり、これまで把握が困難であった、海底下における埋在性生物の分布を定量化できるようになる。また、本手法は非破壊・非接触での継続的な観測が可能であることから、時系列にその分布を把握することも可能となることが期待される。大型埋在性生物の調査とその空間分布の把握は、深海底生態系が地球規模の物質循環に果たす役割を理解する上で極めて重要な情報を与える。今後は、資源・エネルギー開発や気候変動が底生生物に与える影響の把握や地球化学的な物質循環の理解、水産資源の分布調査などに応用予定である。
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