研究課題/領域番号 |
20H02376
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
二瓶 泰範 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (00470055)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
|
キーワード | 船舶海洋流体力学 |
研究開始時の研究の概要 |
四つの船体(胴)を持ち、各胴にはプロペラがついており、各胴は独立に回頭させることが可能であるという極めて独創的な構造をしており、その為、自由自在な操船や洋上での定点保持が可能な四胴ロボット船は養殖場内の自動水質調査を行っている。 現在はリチウムイオン電池により航行しているが、今後、さらなる長距離航行を実現させ、他の養殖施設間の移動や、自動給餌船への適用がなされる予定である。ハードセールによって風の力を使い、これを達成するため、ハードセールの設計、製作、実験により、これに適したセール形状を明らかにする。また、あらゆる風の角度に向かってセーリング可能な自動制御技術を構築する。
|
研究成果の概要 |
全長2.5m程の小型の自動航行船に搭載するセールを提案し、セールを搭載した自動航行船のVPP(速度予測プログラム) を開発した。実機セールの大きさを決定し、実機スケールのセール及び上部デッキの製作を行い、可動機構を開発した。提案した翼形はフラップを可動させることで推進力となる揚力を増大させることがわかった。VPP により、本セールを搭載したトリマランヨットの想定風速3.5m/s 中における最大船速が0.88m/sであった。風上方向へ最速となるのは49.1deg方向へ航行する場合の0.43m/s であり、風下方向へ最速となるのは178deg 方向へ航行する場合の0.81m/s であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水産養殖場の現場において自動で面的に水質を計測する小型の船が求められている。海面養殖場は広く、数km×数kmオーダーの場合もある。小型船が風エネルギーを有効利用することにより長距離移動が可能になる。帆走化の技術によりこれまでどこにもなかった養殖場で用いる環境に優しい次世代船の展開が出来るのではないかと考えた。水産資源は減少の一途をたどっており養殖漁業に大きな期待が寄せられる。環境に優しい水産業の支えとしてセーリング型ロボット船を自動水質調査船として普及させ、海面養殖漁業に貢献することが可能となる。
|