研究課題/領域番号 |
20H02391
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
藤原 義久 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 教授 (50358892)
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研究分担者 |
吉川 洋 財務省財務総合政策研究所(総務研究部), 総務研究部, 顧問 (30158414)
相馬 亘 立正大学, データサイエンス学部, 教授 (50395117)
井上 寛康 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 教授 (60418499)
後藤 弘光 金沢学院大学, 経済情報学部, 講師 (60868610)
青山 秀明 国立研究開発法人理化学研究所, 数理創造プログラム, 客員主管研究員 (40202501)
家富 洋 新潟大学, 自然科学系, 教授 (20168090)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 社会システム / 経済ネットワーク / システミックリスク / 富岳コンピュータ |
研究開始時の研究の概要 |
経済システムのネットワーク的な脆弱性において理論構築と実証研究を行うが、その焦点を災害などの外的なショックの経済への波及・連鎖倒産・景気変動とする。災害の経済への波及については、災害がサプライチェーンを乱すことにより経済全体におけるGDPをどれだけ毀損するかの推測を主に行う。また連鎖倒産については、取引関係にある顧客が倒産することが繰り返される連鎖倒産を日本全体について評価することを主に行う。景気変動については、景気動向基礎指標群のリードラグ特性を客観的に決め、景気の浮沈が経済システム内でどのように伝わるかのモデル化を行う。
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研究成果の概要 |
経済システムのネットワーク的な脆弱性に関するモデル化とその実証的な評価を行った。現代では経済システムが接続を強めた結果、連鎖的な危機が頻発しているため、その脆弱性は大きな課題である。一方、企業間の生産ネットワークを含めた大規模な実データを利用することが可能である。また、多数のシナリオにシミュレーションには富岳スパコンを含めた並列計算を行う環境が整っている。そこで、災害や疫病などの経済への波及効果、特に新型コロナウィルスの感染拡大にともなうロックダウンなどのマクロ経済への波及効果を評価することに成功した。また、生産ネットワークの背後にある企業間の資金の流れに関して、初めてその構造を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、経済システムのネットワーク的な脆弱性に関する理論的なモデルと実証的な評価手法を確立した点が重要である。これは、経済システムの脆弱性に関する研究に重要な貢献であり、経済危機の予防や緩和策に役立つ可能性がある。 また、社会的意義としては、災害や疫病などの経済危機の経済的影響を評価する方法を提供することができる。これは、政府や企業がこれらの危機の影響を軽減するための計画を立てるのにも役立つ。また、生産ネットワークの背後にある企業間の資金の流れに関する新たな洞察が得られた。これは、企業がサプライチェーンのリスクを管理するのに役立つと考えられる。
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