研究課題/領域番号 |
20H02399
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
今坂 智子 九州大学, 芸術工学研究院, 講師 (90193721)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | テロ安全対策 / レーザーイオン化 / 質量分析 |
研究開始時の研究の概要 |
世界各国でテロ活動が多発している。テロで使われた物質を解析し、残留物から実施者を特定できれば、新たなテロ活動が抑制できる。これまで各種の計測手段が用いられているが、感度や選択性の点で問題がある。レーザーでイオン化する方法は、波長を選ぶことにより目的とする物質を選択的にイオン化でき、かつ分子の解離も少ない。とくにパルス幅が短いフェムト秒レーザーを用いる方法は、感度と選択性が高く、適用範囲も広く優れた方法であるが、これまでの装置は大型・高価で実用性に乏しい。そこで最近市販化された低価格、高出力、信頼性が高いフェムト秒Ybレーザーをイオン化源とする実用的な質量分析計を開発し、国民の安全・安心を守る。
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研究成果の概要 |
世界各国でテロ活動が多発しており、テロ活動を抑制する技術が求められている。テロで使われた物質を解析し、残留物から実施者を特定できれば、新たなテロ活動が抑制できる。各種の計測手段が用いられているが、感度や選択性の点で問題がある。レーザーでイオン化する方法は、波長を選ぶことにより目的とする物質を選択的にイオン化でき、かつ分子の解離も少ない。そこで高出力、信頼性が高いフェムト秒Ybレーザーをイオン化源とする実用的な質量分析計の開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界各国では爆発物や向精神薬、我が国ではサリンによるテロ事件などが起こっている。もしテロ活動を検証し、実施者を特定できればその抑止力になる。質量分析法は実試料中の多くの夾雑物の影響を抑制して目的物質を選択的に分析できるが、例えば爆発物の過酸化アセトンを電子でイオン化すると分子が解離するので、同定することが難しい。フェムト秒レーザーでイオン化すると分子の解離が抑制され、高い感度と“ほどよい”選択性で分析できる。また分析対象物や類似体を一斉に微量分析することができる。
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