研究課題/領域番号 |
20H02404
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
川村 志麻 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (90258707)
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研究分担者 |
中津川 誠 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (10344425)
松村 聡 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 主任研究官 (20748305)
廣瀬 亘 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所, 主任主査 (30446364)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 火山灰質土 / 斜面崩壊 / 風化 / 粒子破砕 / 気候変動 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国は,国土の約40%が火山性の砕屑岩や火山灰質土で覆われている。近年,地震や豪雨などの自然外力の増大によって,また斜面を構成する土粒子の粒子破砕などの力学的劣化によって,土砂災害が頻発している。本研究では,斜面崩壊に影響をもたらす火山灰質土の粒子破砕量(細粒分量,変質量)の程度を把握し,それに基づいて,今後予想される自然外力のシナリオに対する斜面の安定性の評価法ならびに土砂災害のリスク評価法を提案することを目的とする。
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研究実績の概要 |
我国は,国土の約40%が火山性の砕屑岩や火山灰質土で覆われている。これらを構成する斜面・地盤では,近年,地震や地球温暖化に起因する豪雨などの自然外力の増大によって,また風化に起因した構成土粒子の粒子破砕などの力学的劣化によって,土砂災害が頻発している。本研究では,①斜面崩壊に影響をもたらす火山灰質土の粒子破砕量の程度を把握し,それが斜面の安定性にどのように影響を及ぼしているのか(現在の危険度評価)を,②自然外力としての地震,降雨,凍結・融解,融雪などの自然外力履歴がどのように複合的に斜面崩壊に影響を及ぼしているかを調査し,これらの結果に基づいて③今後予想される土砂災害のリスク評価法を提案することを目的とした。令和5年度は, (1)テフラ層すべりが多発したTa-d層について, 崩壊を免れた斜面における堆積構造や物性を検討した。Ta-d層はi層~v層に区分され,白色粘土化帯はiii層中に形成されていることが多いことが示された。また,谷頭凹地など斜面凹部で高含水層として顕著に発達する一方,尾根部ではあまり発達せず,それが崩壊の素因となった可能性があることが示された。 (2)土壌水分計,間隙水圧計,気温,地温計を設置した日高幌内川流域にある自然斜面の気象の変化に伴う斜面内挙動の変動及びその特徴を把握し,北海道胆振東部地震で発生した斜面崩壊に対する降雨パターンが崩壊に及ぼす影響を評価した。 (3)破砕性を示す火山灰質土(Ta-d)の粒子破砕特性とスレーキング特性を明らかにした。 (4)我国有数の急流河川である豊平川を対象に,d4PDF降雨データによる流出量計算と河床変動計算を行い,河床変動及び侵食危険度の時系列的変化を推算した。結果として,流出の特性により,堤防法尻部の侵食危険度の大きさが変化することが示された。 本年度は最終年度であることから,過去の研究成果も含め,本研究を総括した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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