研究課題/領域番号 |
20H02419
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
鴨川 仁 静岡県立大学, その他部局等, 特任教授 (00329111)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
|
キーワード | 雷 / 高高度放電発光現象 / 自然放射線 / 接地 / 大気電場 / 富士山 / 放射線 / 大気化学 / 雷雲 / 豪雨 / 被雷 / 大気電気 / 夏季雷 / 冬季雷 |
研究開始時の研究の概要 |
人的災害や、電気施設・低電圧機器への被害など被害回避のために落雷発生予測などの減災のニーズは高い。しかし、雷研究分野はいまだ重要な未解明問題が多々あり、落雷予測等を困難にさせている。未解明問題が多い理由は、測定器への被雷で直近観測が極めて困難、可視観測では雲に遮られやすい、以上2つを解決すると思われる雷電波測定では目的とする分解能・検知率が得られないなどの技術的困難のためである。本研究では、これらの技術的問題・制限を解決する雷雲雲底高度に届く富士山頂にて雷放電直近観測及び下層雲より高い山頂高度から広視野で雷や積乱雲の観測を行い、落雷防災へ向けた雷・関連研究の重要な基礎的課題を解決する。
|
研究成果の概要 |
富士山頂という場所を活用し雷に関連する複数の研究を行い成果を得た。富士山麓に接続された接地導体に流れる電流を山頂から測定する山体規模の雷観測システムを開発した。雷雲・雷活動における高エネルギー放射線観測においてステップトリーダーから発生するX線も含む地球ガンマ線フラッシュを検知した。スプライトをはじめとする高高度放電現象の観測において降雨量とスプライト発生の関係を示した。Blitzortung.orgという雷放電位置評定ネットワークを導入し、富士山での落雷検知率を上げ精度評価を行った。1台のセンサーのみでワイドレンジ計測ができるフィールドミルの動作試験を行い、動作が良好であることを確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
雷放電直近観測および雷放電関連現象を含む全容観測が可能な富士山頂という日本最高峰かつ独立峰の長所を生かした観測により、多種多様な成果を得ることができた。これらの成果が得られたことにより富士山頂という観測点が雷研究の優れたテストフィールドであることを示すことができた。
|