研究課題/領域番号 |
20H02442
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26020:無機材料および物性関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
徳留 靖明 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50613296)
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研究分担者 |
小幡 亜希子 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40402656)
米山 明男 公益財団法人佐賀県産業振興機構(佐賀県産業イノベーションセンター産業振興部研究開発振興課、九州シンク, ビームライングループ, 主任研究員 (70416981)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 層状複水酸化物 / ナノ粒子 / 分散液 / コロイド / セラミックス / 生体材料 / X線CT / LDH / X線マイクロCT / ゾル-ゲル / 造影剤 / ゲル / 層状水酸化物 / ゾル-ゲル / 医療 / ゾルーゲル / コロイド分散液 / ゾルーゲル材料 / ゾル―ゲル |
研究開始時の研究の概要 |
患者の体より採取した病変組織を観察し診断する病理診断は、診断を確定する最終診断として決定的な役割を果たしている。また、病理診断が与える知見は、医学・生理学分野の未知なる生命現象の理解と解明に貢献してきた。薄切標本を用いた組織観察に加えて、組織全体の構造を高解像度かつ3次元的に観察することは、病理学分野における重要な手法として利用されてきた。本研究では、X線マイクロCT技術に着目し、生体内の微細血管組織の3次元可視化を実現するための方法論を材料化学的な視点から提供する。
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研究成果の概要 |
X線マイクロCTは、非破壊的な手法により物体の三次元画像を取得するための技術の一つである。本研究では、層状複水酸化物(LDH)ナノ粒子を濃厚に分散させた液体を用いて均一にゲル化可能な無機系血管造影剤を開発することおよびそれを用いた新しいX線マイクロCTイメージング手法を開拓することを目的とした。高濃度なLDH粒子を含有したゾル-ゲル反応系を構築し、材料の構造特性やゲル化過程を基礎科学的な視点から明らかにした。また、LDH粒子の細胞為害性評価を行い、生体適合性の観点から本材料系を整理することに成功した。放射光X線マイクロCT測定系の改良を行い、高感度高速イメージングの実現に向けた検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発されたX線マイクロCT造影剤は高い精度の画像情報を提供することができる。これにより、医療診断や治療計画の精度向上が見込まれ、病気の早期発見や治療効果の評価に役立つ。今回用いた材料開発アプローチは材料科学分野における新しい取り組みである。X線マイクロCT造影剤だけでなく、機能材料や医療材料の設計と開発に向けた基盤技術を提供したと考える。本研究において行われたX線マイクロCT測定系の改良は、高感度かつ高速なイメージングの実現を目指したものである。これにより、撮影時間の短縮や撮影品質の向上が期待され、放射線イメージング技術の進化にも寄与した。
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