研究課題/領域番号 |
20H02791
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
石田 康博 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, チームリーダー (20343113)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | ファージディスプレイ法 / 分子進化工学 / 親和性選択 / ライブラリ / 磁場配向 / ファージディスプレイ 法 |
研究開始時の研究の概要 |
標的に対し強固に結合するペプチドを得る上で、ファージディスプレイ法は有用な手法であるが、提示ペプチドよりはるかに巨大なファージ外殻が標的に非特異的に吸着し、選別効率を低下させることが長年の問題であった。本研究では、平滑な基板に固定された標的物質にファージライブラリを相互作用させる際、磁場でファージを垂直方向に配向することにより非特異吸着を軽減するという、新たなファージディスプレ法の開拓を目指す。
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研究成果の概要 |
M13ファージを用いたファージディスプレイ法は、望みの物質に選択結合するペプチドを得る有力な方法であるが、ファージ外殻は提示ペプチドより遥かに巨大なため、標的物質と非特異的に吸着したり、提示ペプチドと標的物質との相互作用を阻害したりすることで、吸着選択の効率を下げることが懸念されてきた。一方で繊維状ファージは、磁場により配向できることが知られている。本研究では、ファージを標的物質表面に対し垂直に磁場配向させることで、ファージ外殻による標的物質への非特異吸着を抑制したり、ライブラリから選択されるクローン群の組成を変化させたりすることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2018年ノーベル化学賞の対象ともなったファージディスプレイ法が、その創設以来抱える問題(巨大なファージ外殻による吸着選択効率の低下)に対し、化学物質の添加を必要とせずにクリーンな物理的刺激のみを用い、様々な標的物質に対し適応できる解決法を提示した。
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