研究課題/領域番号 |
20H02798
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
佐藤 春実 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10288558)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | ラマン分光 / テラヘルツ分光 / ポリマーブレンド / 分子間相互作用 / 低波数ラマン分光法 / イメージング測定 / 高分子 / 3次元イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
低波数領域のラマンスペクトルには、高分子の結晶構造に由来する分子間振動や分子間・分子内相互作用による振動モードが含まれる。結晶性ポリマーブレンドのラマンスペクトルを低波数領域から高波数領域に渡り測定することで、分子間相互作用と結晶構造や相溶性に関する情報を可視化することを試みる。さらに深さ方向プロファイルを作成し、3次元低波数ラマンイメージングによる分子間相互作用の可視化に挑戦する。
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研究成果の概要 |
本研究では、結晶性ポリマーブレンドの相分離と結晶化挙動を、テラヘルツ領域である低波数ラマン分光法を用いて、モルフォロジーと分子間相互作用の可視化を試みた。その結果、高分子化合物の低波数領域と高波数領域によるラマンスペクトルを詳細に解析することで、低波数領域のラマンスペクトルから高分子の結晶構造に関する情報が得られること、および分子間相互作用に敏感なピークの存在を確認することができた。また、ポリマーブレンドにおいても、低波数領域のラマンスペクトルを用いて、分子間相互作用の変化や高分子の結晶化過程を可視化することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義や社会的意義は、高分子の構造・物性研究における、テラヘルツ領域の振動分光法を用いた新しい解析手法の確立に繋がる点にある。一般に、振動分光法を用いた高分子の構造・物性解析では、高波数領域を用いるため、官能基の振動モードを解析することができるが、テラヘルツ領域のスペクトルからは、分子間振動に関する情報が得られるため、それらのイメージング測定により、高分子の高次構造と分子間相互作用を直接観察することが可能となる。本研究の結果から、高分子構造・物性の新しい解析手法としての可能性を示すことができた。
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