研究課題/領域番号 |
20H02858
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
樫田 啓 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (30452189)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | キラル増幅 / 人工核酸 / 円偏光発光 / 円二色性 / SNA / 生体物質検出 / CPL |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では我々が開発した人工核酸であるSNAを利用したキラル増幅系を開発することを目指す。キラル増幅系はアキラルな構造体にキラル分子を添加した際に、そのキラリティが大幅に増大する現象である。しかしながら、これまで核酸間の二重鎖形成を利用したキラル増幅系は報告されていない。本研究が実現できれば、キラルな生体分子を検出する汎用性の高い手法となることが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では申請者らが開発したセリノール核酸(SNA)を利用したキラル増幅系の開発、及びそれを利用した生体分子検出を目指した。まず、アキラルなSNA一次元構造体を調製した。この構造体に対し、キラル人工核酸を少量添加した際にCD強度が大幅に増大したことから、核酸の二重鎖形成を利用したキラル増幅系の開発に初めて成功した。また、ナノ構造体を蛍光色素で修飾することで、CDだけではなく円偏光発光(CPL)を発現させることにも成功した。更に、DNAをキラル源として利用したキラル増幅系を構築した。以上のように、核酸の二重鎖形成を利用したキラル増幅系を開発し、それを利用した生体分子検出に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体分子はほぼ全てキラルであるため、キラリティに基づいた検出法を開発することが出来れば、生体分子を検出する非常に汎用性の高い手法となることが期待できる。本研究では、核酸のキラリティを増幅し、円二色性や円偏光発光によって検出する全く新しい手法を開発した。今後、これを利用した天然核酸検出や他の生体分子検出への応用が期待できる。
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