研究課題/領域番号 |
20H02928
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
白川 仁 東北大学, 農学研究科, 教授 (40206280)
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研究分担者 |
大崎 雄介 東北大学, 農学研究科, 准教授 (40509212)
何 欣蓉 北海道大学, 保健科学研究院, 特任講師 (50815561)
SULTANA HALIMA 東北大学, 農学研究科, 助教 (50866837)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | ビタミンK / メナキノン-4 / 脳機能 / 神経細胞 / cAMP / NFkB / 認知 |
研究開始時の研究の概要 |
高等動物の脳内で変換・生成されるビタミンK同族体(メナキノン-4)の認知機能増強作用について解析を行う。天然型ビタミンKは、VK1とVK2(メナキノン類)に大別されるが、高等動物では摂取されたビタミンKの一部が、メナキノン-4へと特異的に変換される。この活性型ともいうべきメナキノン-4の役割、特にメナキノン-4が多量に含まれる大脳での機能は、ほとんど解明されていない。本研究では、我々が見出したメナキノン-4の新しい作用(NFκB活性化抑制、cAMP-Aキナーゼ活性化)の海馬における認知機能の増強作用の解析を通じて、大脳でのビタミンKの生体内変換(活性化)の生理的意義を明確にする。
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研究成果の概要 |
高等動物の脳内で変換・生成するビタミンK同族体(メナキノン-4)の脳機能、特に認知機能障害の保護に関して解析を行った。天然に存在するビタミンKは、フィロキノンとメナキノン類に大別されるが、摂取・吸収されたビタミンKの一部が、メナキノン-4へと変換される。この活性型ともいうべきメナキノン-4は大脳などに多量に含まれているが、その役割については、ほとんど解明がなされていない。本研究ではメナキノン-4の新しい作用(NFkB活性化抑制)の海馬における認知障害の保護における役割の解析を実施して、大脳におけるビタミンKの生体内変換(活性化)の生理的意義の一部を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メナキノン-4は炎症刺激物質による培養ミクログリアでの炎症性サイトカインの発現を抑制するが、メナキノン-4の側鎖構造体であるゲラニルゲラニオールにおいても転写因子NFkBの活性化を抑制して抗炎症作用がみられたことから、本作用は側鎖構造を介して示される可能性が示唆された。また、ビタミンKを強化した飼料を老化促進マウスに与えた場合、脳内での炎症性サイトカインの発現量低下とNFkBの活性化抑制が観察された。このことから、メナキノン-4は加齢に伴って上昇する慢性炎症を抑制して脳機能を維持することが示唆された。
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