研究課題/領域番号 |
20H02938
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
上原 万里子 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (20211071)
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研究分担者 |
石見 佳子 東京農業大学, その他部局等, 教授 (50154159)
高橋 信之 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50370135)
井上 博文 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (10639305)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | ロコモティブシンドローム / メタボリックシンドローム / 植物性機能物質 / 腸内細菌代謝産物 / equol鏡像異性体 / SMP30 / UCP-1 / 水素(H+) / equol / 腸内細菌 / 代謝産物 / 米麹発酵産物 / 発酵産物 / ルシフェラーゼアッセイ |
研究開始時の研究の概要 |
『健康寿命の延伸』には、要支援・要介護の主原因となる運動器の障害のロコモティブシンドロームとメタボリックシンドロームの同時予防の推進が重要である。両シンドロームに共通する慢性炎症性疾患予防には炎症の制御が必要であり、抗炎症作用のある食品因子、特に腸内細菌の代謝産物は、親(元)物質より生理活性が強いことから、植物性機能物質(非栄養素)と多価不飽和脂肪酸(栄養素)の代謝産物に着目した。本研究では、それらを活性化させる腸内環境の制御が炎症制御に繋がることで両シンドロームの同時予防が効果的となることを期待し、炎症系培養細胞と炎症性疾患モデル動物を用いて効果の高い食品因子を選択し、ヒト介入試験も試みる。
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研究成果の概要 |
『健康寿命の延伸』にはロコモとメタボの同時予防が重要であり、両シンドロームで慢性の炎症性疾患が問題となる為、効率の良い炎症制御を考える必要がある。それには強い抗炎症作用を持つ食品成分摂取が肝要と考え、植物性機能物質と代謝産物、その機能を修飾する食品因子や腸内環境を検討した。ロコモ予防では抗炎症・破骨細胞分化抑制作用を検証する評価系を立ち上げ、幾つかの成分を同定し、メタボ予防として期待される熱産生(UCP-1)阻害の改善効果も確認した。既に効果の知られたequol(Eq)については、R体よりもS体で効果が高くなる機序を解明し、Eq産生能向上を図るヒト介入試験を実施し、腸内細菌叢解析も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題において、ロコモティブシンドロームおよびメタボリックシンドロームの効率的な同時予防が期待される抗炎症作用を有する幾つかの食品成分、特に植物性機能物質とその代謝産物に着目し、一部は活性本体を特定し、その作用メカニズムも明らかにし、成分の機能や代謝に関する腸内環境の検討も行ったことの学術的意義は高く、これらの成果が『健康寿命の延伸』に向けた一助となり、社会的意義も高いものと思われる。
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