研究課題/領域番号 |
20H02953
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
森 昌樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 再雇用職員 (50192779)
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研究分担者 |
Ivan Galis 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (90360502)
野村 崇人 宇都宮大学, バイオサイエンス教育研究センター, 准教授 (60373346)
井上 晴彦 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (10435612)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | イネ / 病害抵抗性 / 虫害抵抗性 / ファイトアレキシン / 活性酸素 / 花 / シトクロームP450 / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
我々がイネより見出したBSR1、BSR2は、それぞれ高発現することにより、イネのみならず双子葉植物においても糸状菌病と細菌病の両方に抵抗性を付与可能な、稀有な免疫因子である。本研究ではBSR1、BSR2による広範な抵抗性付与の分子メカニズムを解明する。本研究は植物免疫機構の理解に新しい視点を与えるだけなく、農業現場で実用可能な広範な病虫害に対する抵抗性作物の作出・展開に向けた基盤となる。
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研究成果の概要 |
イネの病害抵抗性遺伝子BSR1の高発現が、広範な病害や虫害に対し抵抗性をもたらすことを示した。またBSR1は植物の病虫害認識・応答シグナル伝達系に関与していること、及びそのシグナルの上流、下流で関わっている因子を明らかにした。さらに、もう1つのイネの病害抵抗性遺伝子BSR2も高発現すると、イネのみならずトマトやトレニアでも抵抗性を示すこと等を明らかにし論文発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BSR1は受容体様細胞質リン酸化酵素(RLCK)に分類されるが、虫害シグナル伝達にRLCKが関与していることを示す報告は、単子葉植物では本研究が初めてである。また、RLCKの高発現が虫害抵抗性をもたらすことを示したのも、本研究が初めてである。一方BSR2は病害抵抗性のみならず花を大きくする性質もあるので、農業上有用性が期待される。本成果は農業現場でBSR1、BSR2を利用する上での基盤となる。
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