研究課題/領域番号 |
20H02954
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐々 英徳 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 教授 (50295507)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | バラ科 / 自家不和合性 / RNase / F-box / 雌ずい / 花粉 / バラ科果樹 |
研究開始時の研究の概要 |
リンゴなどバラ科植物の多くは「自家不和合性」という性質を示し、同じ品種の花粉(例:「ふじ」)は自分の雌しべ(「ふじ」の雌しべ)に拒否され、種子ができない。自家不和合性に関わる遺伝子には様々なものが知られているが、基本的に同じ科では同じ遺伝子が自家不和合性に関わっている。ところがバラ科は例外的に、ナシ・リンゴなど(ナシ連)と、ウメ・オウトウなど(サクラ連)とでは花粉側遺伝子の数や働きが違う可能性が指摘されており、注目されている。本研究ではナシ連とサクラ連の自家不和合性の仕組みの違いと進化について解明することを目指している。
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研究実績の概要 |
ニホンナシの自家不和合性機構解明のため、本年度も、雌ずい側決定因子S-RNaseと、花粉側決定因子SFBBのタンパク質間相互作用解析系の構築をおこなった。組換えS-RNaseおよびSFBBタンパク質の発現系は構築できたものの、タンパク質間相互作用を安定的に検出するには至っていない。タグ配列と目的タンパク質の配置の変更など、発現ベクターを改変してさまざまなチューンアップを行い、タンパク質間相互作用の検出を試みた。 並行して、自家不和合性非S因子候補遺伝子についても、発現器官の解析などを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自家不和合性決定因子は正しい立体構造を持つ組換えタンパク質の発現が極めて困難なことが知られていたが、本研究では発現系の構築に成功したため。しかしながら、タンパク質間相互作用の検出には至っていないため、当初の計画以上とは判断できず、おおむね順調、とした。
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今後の研究の推進方策 |
組換えS-RNaseとSFBBタンパク質のタンパク質間相互作用解析系の構築を引き続き進める。必要に応じて、発現ベクターの改良を行う。タンパク質間相互作用解析系が構築されれば、ドメインスワップなどにより、特異性決定領域の特定を進める。
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