研究課題/領域番号 |
20H02975
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
黒倉 健 宇都宮大学, 農学部, 講師 (10650898)
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研究分担者 |
龍 勝利 福岡県農林業総合試験場, 筑後分場, チーム長 (00502478)
磯部 祥子 公益財団法人かずさDNA研究所, 先端研究開発部, 室長 (20343973)
濱野 恵 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, 上級研究員 (20701105)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | GWAS / 量的形質 / ゲノム / 形質調査 / イチゴ / 果実肥大 / QTL-seq / Multi-trait GWAS |
研究開始時の研究の概要 |
近年のイチゴ品種開発では消費者・生産者双方の要求を満たすため,果実が大きい大果系品種を目指した育種や大果生産に最適な栽培法の模索が行われているが,果実の大きさに関わる遺伝子・栽培条件は十分に解明されておらず,目的は達成されていない. そこで本研究では新たにイチゴ品種コレクションを構築し,各種形質データを用いたMulti-trait GWASと家系情報・遺伝子発現を組み合わせた解析を行うことで,イチゴ果実の大きさを決定する要因と,それらを支配する遺伝子を解明し、新たな品種の選抜法・栽培法の確立を目指す.
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研究成果の概要 |
近年のイチゴ育種はより大きな果実を目標に行われているが,それをもたらす遺伝的背景については考慮されていない.本研究では古典的品種を含む国内の品種を用い,複数個所での栽培(形質評価)とゲノム情報の取得を行い,果実重を決定する器官的要因および遺伝的要因の解明を試みた.本研究により,国内の52品種について多型情報が整備されたほか,主要な16品種についてはより高精度なゲノム情報が整備された.また,果実重と相関が高い形質が特定されたほか,果実重およびこれらの形質と相関が高い遺伝的多型の存在が明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により国内のイチゴ品種のゲノム情報が整備された.この情報は公開情報とする予定であるため,今後のイチゴ育種においてマーカー開発に利用することが可能となる.また,育種の系譜が明らかな品種群に対して高精度なゲノム情報も整備されたため,イチゴのみならず他の高次倍数性作物においても染色体の挙動を解明する基盤となった.
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