研究課題/領域番号 |
20H02979
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
板井 章浩 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (10252876)
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研究分担者 |
児玉 基一朗 鳥取大学, 農学部, 教授 (00183343)
及川 彰 京都大学, 農学研究科, 教授 (50442934)
森本 拓也 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (90837634)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | QTL / ナシ / 追熟性 / メタボローム解析 / 香気成分 / 追熟 / 病害罹病性 / 果実形質 / Metabolome-QTL / QTL解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者が育成したナシ属で世界初となるセイヨウナシXニホンナシ自殖F2集団約300個体を材料にして、GRASDiおよびddRAD-seq解析による高密度連鎖地図の作成およびQTL(Quantitative Trait Loci)解析を行う。形質としてセイヨウナシに特異的な追熟性および近年世界で問題となっているナシブラウンスポット病の罹病性のメイン2テーマ、さらにサブテーマとして、単為結果性、雄性不稔、香気成分のQTL解析および各個体果実を用いたメタボローム解析を行い、差が認められる機能性成分について、QTL (Metabolome-QTL)解析を行い、制御領域の同定を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、セイヨウナシXニホンナシ自殖F2集団を材料にして、高密度連鎖地図の作製および有用形質に関するDNAマーカー開発を行い、育種に役立てることを目的として実験を行っている。ニホンナシは、一般的に香りに乏しく、香りについて品種改良された事例はない。一方、セイヨウナシは香りに富んでおり、香りを持つニホンナシ新品種の育種を行う際の良き遺伝資源として有望である。しかし、ナシの香気成分の遺伝に関する先行研究は殆どない。本研究では、セイヨウナシ’マックス・レッド・バートレット’とニホンナシ’おさ二十世紀’を交雑して得られたF2集団を用いて、香気成分の遺伝学的解析を行った。成熟果実のヘッドスペースガスをシリカモノリス捕集剤で捕集し、溶媒抽出によって得られた溶液をWAX系カラムに導入するGC-MS分析を行った。またGRAS-Diマーカーで作成した連鎖地図を用いて、分析結果を元にQTL解析を行った。GC-MS分析の結果, F2集団で50種以上の物質が同定され、香りに多様性が見られた。アルコール類、エステル類、アルデヒド類、テルペン類、炭化水素が主な検出成分であった。ニホンナシ由来のCyclohexyl acetateが最も多くの系統で同定され、セイヨウナシ由来のHexyl acetateが系統あたりの含量が最大だった。Hexyl acetateは代表的なセイヨウナシの香りである。QTL解析の結果、Hexyl acetate、1-Butanol、Pentyl acetate、Ethyl octanoateでQTLが検出された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今回は主として、香気成分について解析し、多様な成分の同定と定量結果からQTL解析を行い、香気成分の遺伝様式の解明と香気成分導入の育種の可能性を見いだすことができ、研究が進展した。
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今後の研究の推進方策 |
追熟性や熟期,糖度、酸度、病害罹病性などの重要形質については、より形質評価個体数を増やして、解析を行う。解析を行った形質については環境要因の影響を調査するためにも、引き続き、調査を進める必要がある。
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