研究課題/領域番号 |
20H03004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
粥川 琢巳 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (70580463)
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研究分担者 |
松尾 隆嗣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (70301223)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 幼若ホルモン / アラタ体 / 生合成経路 / 転写因子 / 生合成酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
幼若ホルモン(JH)は,変態抑制作用を有する昆虫固有のホルモンであるが,その生合成制御機構に関しては未だ不明な点が多い.これまで我々は,JH生合成器官であるアラタ体で特異的に発現し,JH生合成酵素遺伝子を制御する新規転写因子(corpora allata-specific transcriptional factor, CAsp-TF)の単離に成功している.本研究では,様々な昆虫の優れた解析ツールを駆使してCAsp-TFの機能解析を行うと共に,未知JH生合成酵素遺伝子の単離・機能解析を行うことで,JH生合成の分子制御機構を解明する.
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研究成果の概要 |
幼若ホルモン(JH)の変態抑制作用は,昆虫に普遍的かつ特徴的な生理作用であり,昆虫の繁栄に大きく貢献した要因の1つであることから,学術的な興味は元より創農薬の有望なターゲットとして注目されている.近年,標的細胞内でのJHシグナル経路が明らかになりつつあるが,JH生合成器官であるアラタ体での生合成制御機構に関しては未だ不明な点が多い.本研究では,アラタ体で特異的に発現する転写因子(dead ringer,Dri)を発見し,Driによる新たなJH生合成の分子制御機構を解明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
JHは脱皮・変態の他に,休眠・卵成熟・相変異・カースト分化等の昆虫の生理現象に関わることから,DriによるJH生合成の分子制御機構は,JHが関わる多岐の生理現象の解明に派生すると考えられる.また,Driについてさらに詳しく解析を進めることで,将来的に薬剤や遺伝子工学技術を使って,害虫や益虫の発育をコントロールする技術開発に期待できる.
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