研究課題/領域番号 |
20H03011
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
滝 久智 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80598730)
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研究分担者 |
菊地 賢 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10353658)
永光 輝義 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30353791)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | ハナバチ / 訪花植物 / 北海道 / 札幌 / ヒメハナバチ科 / ミツバチ科 / ムカシハナバチ科 / コハナバチ科 / ハキリバチ科 / ケアシハナバチ科 / 花粉媒介 / 現在 / 過去 / 経時変化 / 訪花 / 標本 / 再採集 |
研究開始時の研究の概要 |
世界規模で花粉媒介者の減少や花粉媒介サービスの低下が懸念されている一方で、多くの国と地域ではデータそのものがないという指摘もされている。特に、現在から遡って過去のデータを入手することは難しい。本研究では、過去に故坂上昭一博士が北海道札幌市において定量的に採集した膨大なハナバチ標本とそれらの訪花植物のデータを整理するとともに、同じ場所で同じ方法にて再度現在のハナバチの採集とそれらの訪花植物のデータの採取および整理をする。得られた過去と現在の標本データを利用して、個体数および種数や機能群の変化、送粉ネットワーク構造の相違について解析する。
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研究実績の概要 |
現在から遡って過去のデータを入手することは難しい。本研究では、1959年、1969年、1979年、1989年に、故坂上昭一博士が北海道札幌市において定量的に採集した膨大なハナバチ標本とそれらの訪花植物のデータを整理するとともに、同じ場所と同じ方法にて現在のハナバチ類の採集をした。あわせて、それらハナバチ類の訪花植物のデータの採取および整理をした。整理された過去と現在の標本データを利用して、ハナバチ類の変化等を明らかにすることを目標としているが、北海道札幌市の2つの地点(北海道大学植物園と北海道大学キャンパス)において、これまでの得られたハナバチ類を利用して属レベルにて増減を解析した。その結果、1959年から1989年までと以降から現在までの間を比較すると、総個体数はそれぞれの地点で約50%と約41%減少していたことが明らかとなった。世界規模で人間の活動による野生ハナバチ類の多様性と個体数の減少が懸念されている一方で、国内における野生ハナバチ類の長期にわたる増減状況は不明だったが、今回の調査によって、北海道札幌市の2つの地点において、野生ハナバチ類の多くの属で個体数の顕著な減少が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
過去の標本の整理については計画通りにすすみ、現在の標本については属レベルでの整理まではできた。一方で、当初計画していた種レベルでの整理が残っている。要因として、予期せぬ事態が生じたため、標本整理作業や要因抽出作業などの推進に影響があった。
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今後の研究の推進方策 |
終了年度を一年延長することで対応し、本課題を遂行する。
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