研究課題/領域番号 |
20H03020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
渡辺 洋一 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 助教 (30763651)
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研究分担者 |
百原 新 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 教授 (00250150)
陶山 佳久 東北大学, 農学研究科, 教授 (60282315)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 化石DNA / マツ科 / 古分布 / 分布変遷 / 最終氷期 / 植物化石 / 大型植物遺体 / 古DNA / ancient DNA / 系統地理 / 古植生 / マツ科針葉樹 / 次世代シークエンサー / 次世代シークエンス / 交雑 |
研究開始時の研究の概要 |
日本列島の気候は過去数万年の間に劇的に変化している。それに伴い、植物は分布を移動させているが、すべての植物がこの変化に対応できたわけではなく、種もしくは集団単位で絶滅したものも少なくない。特に集団単位での絶滅は化石の出土状況からでは推測が難しいが、化石に含まれるDNAの変異を解析することでこの絶滅・生存の歴史を復元することが可能となる。このような研究により、将来予測される温暖化に植物は対応(移動)できるのかといった知見を提供することが期待される。
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研究成果の概要 |
数万年におよぶ日本の森林の分布変遷が現在の森林や個々の樹種にどのように影響しているか明らかにする一端として、亜寒帯性針葉樹種を対象に化石と現生個体のDNA変異の関係を解明することを試みた。コメツガを対象とした研究では、最終氷期最寒冷期(約2万年前)の地層から出土した化石のDNA配列がコメツガと一致したことを確認した。また、カラマツ北限集団を対象とした研究ではカラマツは単系統群を形成したが、他種との遺伝子浸透の可能性を検証する解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の生物の分布は過去の気候の変化や地理的な変化に対応して形成されたものであり、今後も生物の分布は変化し続ける。このような変化の中で生物は局所的な絶滅と生存を繰り返し、その結果として現在の生物多様性の地理分布が形成されている。過去の気候の変化とそれに伴う分布の変化を理解することは、今後さらに進むと予想される温暖化による生物への影響を評価する上でも重要である。
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