研究課題/領域番号 |
20H03048
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
原田 栄津子 (石井 栄津子) 宮崎大学, 農学部, 助教
|
研究期間 (年度) |
2020 – 2021
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | オオシロアリタケ属菌 / 免疫チェックポイント分子 / 肺癌 / メラノーマ / キノコシロアリ / 免疫細胞 / 食用担子菌 / 免疫チェックポイント阻害効果 / 菌糸体培養 / 肺がん細胞 / 獲得耐性予防効果 / オオシロアリタケ / 人工栽培化 / 抗菌活性 / 抗ガン活性 / 難治性疾患 / 薬食用担子菌 / 獲得耐性 / アンニンコウ |
研究開始時の研究の概要 |
食用担子菌(きのこ)の薬理効果については、古来より漢方薬等としての利用実績があるが、その作用機序の科学的な解明には不十分な点も多い。そこで、我々は、がん治療最前線の手法を用いて、薬食用担子菌がもつ抗がん作用の新規メカニズムを提唱する。 近年、悪性腫瘍(がん)の新たな治療方法として免疫療法が脚光を浴びており、免疫チェックポイント阻害剤として実用化されているが、長期にわたる薬剤の投与に伴って薬が効かなくなり腫瘍が再増悪する症例も多く、がん治療の障害となっている。本研究では、これらのがん治療における課題に着目し、種々の薬理効果が認められている食用担子菌抽出液の効果を各種がん細胞株にて検討する。
|
研究実績の概要 |
亜熱帯地方で自生しているオオシロアリタケ属菌はキノコシロアリと共に生活環を維持している共生菌である。このキノコには特有の栄養成分が含まれており、さらに生物活性物質資源としても注目されている。オオシロアリタケ属菌の成分は高血圧症、肥満症、クワシオルコル、慢性下痢などに対する予防効果があると報告されているが、抗ガン活性があるかについて不明である。近年、癌細胞が免疫チェックポイント分子であるPD-L1とPD-L2の過剰発現をすることにより免疫の働きにブレーキをかけて、免疫細胞の活性化を阻害していることが明らかになっている。免疫細胞の攻撃を阻止するこのブレーキを解除し、免疫細胞を再び活性化して、癌細胞を攻撃するようにする新たな治療法が注目されている。免疫チェックポイント分子を阻害する薬剤の開発が進んでおり、免疫チェックポイント分子阻害剤は臨床的にも効果が認められつつある。しかしながら、長期にわたる薬剤の投与に伴って治療耐性となり腫瘍が再増悪する症例も多く観察され始め、その獲得耐性が新たにがん治療の障害となっている。そこで、本研究ではオオシロアリタケ属菌の抽出液はガン細胞における免疫チェックポイント分子の発現に対する抑制効果の可能性を検討した。その結果、オオシロアリタケ属菌の抽出液は肺癌細胞とメラノーマ細胞の免疫チェックポイント分子の発現を有意に抑制した。免疫チェックポイント阻害剤と同様の効果を持つ上、獲得耐性を予防する効果が顕著である株を発見することができた。このことにより、免疫チェックポイントを阻害すると同時に治療耐性を克服するきのこのみがもつ特徴を生かした新規素材を提示し、治療効果が長期に持続するガン免疫療法への確立に貢献する画期的な創薬が期待できる。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|