研究課題/領域番号 |
20H03058
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 直樹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30502736)
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研究分担者 |
良永 知義 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20345185)
夏池 真史 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 水産研究本部 函館水産試験場, 主査 (30772222)
佐藤 敦一 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 水産研究本部 さけます・内水面水産試験場, 主査 (90564774)
金森 誠 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 水産研究本部 函館水産試験場, 主査 (40584149)
三坂 尚行 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 水産研究本部 栽培水産試験場, 研究主幹 (90442657)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 二枚貝 / 感染症 / 養殖 / 疫学 / 感染実験 / 細菌 / 防疫 / ホタテガイ / Francisella halioticida / 中間育成 / 魚病 / 細菌感染症 / 診断技術開発 / 養殖生産方式 / 二枚貝養殖 / 細菌症 |
研究開始時の研究の概要 |
北海道内浦湾(噴火湾)でホタテガイの大量死が顕在化しており、細菌Francisella halioticidaによる感染症の関与が強く疑われ、被害の長期化や感染海域の拡大によるホタテガイ産業の衰退を招くことが懸念される。また宿主特異性の低い本菌による他の有用二枚貝種への影響も懸念される。 ワクチンや薬剤による化学療法が困難なホタテガイの感染症への対策として、病原体の拡散防止、養殖技術改良および育種による耐病性品種作出のみが現実的である。そこで、本研究課題では、これらの対策に必要な疫学情報と耐病性品種作出に必要な病理学的情報を集積し、本症への総合的な対策の提言を目指す。
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研究成果の概要 |
ホタテガイの主要生産地である北海道南部において、ホタテガイの致死的細菌感染症であるフランシセラ症の発生状況を調査し、海域や年度によって発生状況が異なること、さらに広範囲の養殖場で本症が発生しているを明らかにした。感染実験でにおいて急激な水温上昇は感染個体の死亡のトリガーになることが示唆されたが、振動の影響は認められなかった。養殖種苗とする稚貝の場合、中間育成手法は本症の発生に影響をもたらすことも示され、特に飼育密度を早期に下げることは本症の改善に結びつくと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホタテガイは我が国で重要な水産物であるが、その持続的な生産の脅威となるフランシセラ感染症に関する知見は少なく、問題解決が進んでいなかった。本研究により、本症の発生は漁場環境や生産手法の影響を強く受けることが示唆され、問題解決に向けた調査研究の方向性が示されたことは産業的に意義があると言える。また原因細菌の感染に加えて、宿主であるホタテガイの生理条件が本症の発生と深く関与していること、特に、良好な条件で飼育されているホタテガイ稚貝では原因細菌をある程度排除できることも示された。この結果から、不明な点が多い二枚貝の生体防御と感染症に関する研究の方向性が示唆されたことは、学術的な意義が大きい。
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