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鰓上皮抗原取込細胞の選択的な抗原取込機序の解明とワクチンデリバリーへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 20H03061
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関東京海洋大学

研究代表者

加藤 豪司  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (50624219)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
キーワード魚類免疫学
研究開始時の研究の概要

浸漬投与されたワクチン抗原を鰓上皮で取り込む細胞:鰓上皮抗原取込細胞(GAS細胞)を世界に先駆けて同定した。本細胞は浸漬ワクチンとして効果のある不活化菌体は取り込むが、効果のないものは取り込まない。細胞は選択的に不活化菌体を取り込み、魚類の粘膜免疫応答の起点となると考えられる。そこで、本研究では、GAS細胞の選択的な不活化菌体取り込みに関与するレセプター分子の同定を行い、その機能を解析する。また、同定したレセプター分子を標的としたワクチンデリバリーシステムの構築を試みる。本研究の成果は、より簡便で安価な魚類の新たな浸漬ワクチン技術の開発に大きく貢献すると考えられる。

研究成果の概要

これまでに、浸漬投与した不活化菌体を取り込むニジマスの鰓上皮抗原取込細胞(Gill-epithelial antigen sampling cell: GAS 細胞)を同定している。そこで、本研究では、様々な細菌の不活化菌体を用いてGAS細胞の選択的な抗原取込能について詳細に検討した。GAS細胞は浸漬ワクチンとして使用されている魚病細菌は取り込むが、浸漬ワクチンとしては効果がないとされている魚病細菌および大腸菌は取り込まなかった。不活化菌体の浸漬ワクチンとしての有効性は、GAS細胞による取り込みの可否により重大な影響を受けると考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によりニジマスの鰓で浸漬ワクチンを取り込むGAS細胞が、特定の細菌主の身を取り込むことが明らかになった。このことは浸漬ワクチンが有効性を示す感染症と、ほとんど効果を示さない感染症があることの科学的裏付けになると考えられる。今回の研究では宿主側のレセプター分子および細菌側のリガンド分子の同定には至らなかったものの、今後引き続きこれら分子の同定を行うことで、魚類の新しい浸漬ワクチンデリバリーシステムの構築を行っていきたい。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ニジマス鰓上皮抗原取込細胞における選択的な取り込みに関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      細川瑞穂・手塚旭美・松本 萌・Uwe Fischer・佐野元彦・加藤豪司
    • 学会等名
      令和5年度日本魚病学会春季大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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