研究課題/領域番号 |
20H03072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
北野 克和 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10302910)
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研究分担者 |
野方 靖行 一般財団法人電力中央研究所, 環境科学研究所, 上席研究員 (10371535)
岡野 桂樹 秋田県立大学, 生物資源科学部, 研究員 (40147070)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 付着生物 / イソニトリル / フジツボ / 海洋付着生物 / ケミカルバイオロジー / 付着阻害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、海洋付着生物の付着を阻害するイソニトリル化合物の付着阻害活性発現メカニズムを解明し、さらには、新たな“環境にやさしい”付着防汚剤開発の扉を開くことを目的とする。これまでに申請者らは、“環境にやさしい”付着防汚剤の開発を目的として、フジツボの付着期幼生に対して殺生することなく忌避的に作用する付着阻害物質(イソニトリル化合物)を創製してきた。しかしながら、イソニトリル化合物がなぜ殺生することなく付着のみを阻害するのかについては不明のままである。そこで本研究では、ケミカルバイオロジー的アプローチにより、イソニトリル化合物の標的タンパク質を明らかにし、付着阻害活性発現メカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、付着忌避活性を有するイソニトリル化合物の活性発現メカニズムを解明することを目的とした。具体的には、イソニトリル化合物が付着阻害活性発現時にどのような遺伝子変化が起きているのか、また光反応性プローブを合成し標的タンパク質の構造を解析した。その結果、新たな知見は得られたものの明確な結論は得られなかった。ただし、今後本研究成果と同様の方法により他の化合物の活性発現メカニズム解明に応用できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、新たな付着防汚剤としての利用が期待されているイソニトリル化合物に関する付着阻害活性発現メカニズムの解明を目的としたものである。海洋生物の付着に関してはあまり取り上げられていないが、低炭素化社会が求められている現在において極めて重要な研究分野である。本研究で得られた成果は、今後引き続き検討されることによって、イソニトリル化合物の有用性を明らかにするとともに、環境調和型の付着防汚剤として利用され社会的意義が高いものとなることが期待される。
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