研究課題/領域番号 |
20H03124
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉浦 幸二 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20595623)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | エクソソーム / 卵巣 / 卵 / 卵巣疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
動物の卵巣疾患の多くは原因不明であり、家畜繁殖障害や女性不妊症などの予防・治療法開発の障壁となっている。膜小胞エクソソームは、細胞間の情報伝達を担う新規因子として注目されている。エクソソームは卵巣にも存在し、エクソソーム制御異常が未解明の卵巣疾患の原因である可能性がある。本研究では、ブタとマウスをモデルに、エクソソーム欠損に起因する卵巣疾患の同定、卵巣エクソソーム機能の包括的理解、さらにそれを担うエクソソーム内因子を解明する。
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研究成果の概要 |
分泌小胞エクソソームは、核酸やたんぱく質などを内包し、細胞間を移動することで情報を伝達する。卵巣の卵胞組織内にもエクソソームが存在するが、その生理的な役割や作用メカニズムの多くは理解されていない。本研究により、エクソソームの卵胞内の標的細胞への取り込みは、複数のエンドサイトーシスによって行われること、その一部は卵母細胞が分泌する増殖因子の影響を受けることを明らかとした。さらに、エクソソームの卵巣生理機能を研究するためのモデル動物を新たに作製し表現型解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣異常は動物のメスの繁殖障害の主な要因の一つであるが、その発症メカニズムの多くはいまだに理解されていない。本研究では、近年、新たな細胞間情報伝達因子として注目されているエクソソームに着目し、その作用機序の解明や、さらなる解析のためのモデル動物の作製を行った。これは哺乳類卵巣の発達・機能制御メカニズムの理解という学術的意義の高さだけではなく、エクソソーム異常に起因する卵巣異常の同定、診断・治療方法の開発などにつながる社会的意義の高いものである。
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