研究課題/領域番号 |
20H03135
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
大石 勲 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (50314472)
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研究分担者 |
迎 武紘 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (40803309)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / ニワトリ / 遺伝子ノックイン / 細胞死誘導 / 生殖工学 / 細胞死 / 生殖細胞 / 遺伝子組換え / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
ニワトリは優れた産業動物であり、鶏卵鶏肉から鶏糞に至るまで様々な形で世界中で用いられている。近年、ゲノム編集技術により様々な生物の品種改良が可能となっておりニワトリもその例外ではない。しかし、ニワトリのゲノム編集は極めて複雑で職人的な技術が必要とされ汎用化技術の開発が求められる。本研究では、従来法のボトルネックを解消するニワトリを作出し、ゲノム編集を汎用化する新たな家禽生殖工学基盤技術を確立する。
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研究成果の概要 |
私たちはニワトリ生殖工学技術で重要な生殖細胞を持たないニワトリの作出と活用を目指しています。生殖細胞を持たないニワトリをレシピエントにし、凍結した生殖系列細胞や遺伝子改変細胞を移植することで、ドナー寄与率の高い生殖巣キメラニワトリを作成し、遺伝資源の保全や遺伝子改変個体の作出を効率化します。これまでの研究で特定の遺伝子を誘導的に発現させる系統を作成し、生殖細胞特異的な細胞死誘導を試みました。一部の系統では成功し、妊性も確認されましたが、別の系統ではまだ改良が必要です。生殖細胞死誘導系の改善に取り組みながら、ニワトリの遺伝資源保全と遺伝子改変の効率的な作出技術実現を目指します。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニワトリは産業動物として重要であり、品種改良や遺伝育種も進んでいます。一方、鳥インフルエンザの蔓延や希少品種飼育者の高齢化などで折角の遺伝資源が失われてしまう危機も強まっています。このような状況で生殖工学を用いたニワトリ遺伝資源の保全は重要であり、生殖細胞を持たないニワトリ系統作出は大きな進歩となります。本研究で生殖細胞特異的に遺伝子を制御できる基盤が構築されました。これは生殖細胞を持たないニワトリ開発に向けた足がかりであり、得られた研究資源や知見もとに生殖工学技術に資する系統開発を進めることができます。
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