研究課題/領域番号 |
20H03153
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
中原 桂子 宮崎大学, 農学部, 教授 (90315359)
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研究分担者 |
丸山 圭介 宮崎大学, 農学部, 准教授 (20612386)
永延 清和 宮崎大学, 農学部, 教授 (40264353)
井上 賀之 宮崎大学, 農学部, 助教 (60807436)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | ニューロメジン / 新規ペプチド / プロラクチン / 自律神経 / ニューロメジンU(NMU) / ニューロメジンU前駆体関連ペプチド(NURP) / NURP / NSRP / ニューロメジンU / ニューロメジンU / ニューロメジンU前駆体関連ペプチド / ドーパミン / neuromedin U / neuromedin S / トランスレーショナルリサーチ / ニューロメジンS |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、これまでグレリン、ニューロメジンU(NMU)、ニューロメジンS(NMS)などの新規ペプチドの中枢作用の解明、臨床応用研究を展開し、動物薬開発、国際特許登録に成功してきた。近年、NMUとNMSの前駆体中にそれぞれ新たなペプチドNURP(NMU前駆体関連ペプチド)とNSRP(NMS前駆体関連ペプチド)が含まれており、実際に中枢に存在することを明らかにした。また、NMUとNURPは同じ前駆体中に存在するが、下垂体前葉ホルモンのプロラクチン分泌に対しては全く逆の作用を示すことも見いだした。本研究は新規に同定したNURPとNSRPの中枢での生理的機能を網羅的に解明し、創薬への橋渡しを目指す。
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研究成果の概要 |
ニューロメジンU(NMU)とニューロメジンS(NMS)の前駆体中には、それぞれ新たなペプチドNURP(NMU前駆体関連ペプチド)とNSRP(NMS前駆体関連ペプチド)が含まれており、実際に中枢に広く存在することを明らかにした。cFos発現部位の探索から、NMUは主に室傍核のCRHニューロン、弓状核のドーパミンニューロンに直接作用し、一方で、NURPは扁桃体の腹側海馬台に作用し、セロトニンに作用することが示唆された。同じ前駆体から切り出されるにもかかわらず、NMUとNURPの中枢における標的領域と生理作用は明らかに異なり、NURPも中枢において重要な生理的役割を果たしていると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たなペプチドの機能解析は、創薬などにつながる可能性を秘めている。ニューロメジンU(NMU)およびニューロメジンS(NMS)の前駆体にはNURP(ニューロメジンU前駆体関連ペプチド)とNSRP(ニューロメジンS前駆体関連ペプチド)と言う新たな機能性ペプチドが含まれていたことから、それらの生理機能や作用機序を解明した。その結果、これら新規ペプチドにも交感神経様作用があるが、一方で、プロラクチン分泌に関して、NMUは抑制、NURPは促進作用と言う逆の作用を示した。すなわち、同じ前駆体中のホルモンにもかかわらず作用や作用部位などが異なることが判明し、今後の創薬への道を開くものである。
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