研究課題/領域番号 |
20H03169
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 渉 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40708161)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 発生工学 |
研究開始時の研究の概要 |
標的遺伝子の機能解析には逆遺伝学的な研究法が有効であるが、DNAやRNAに対する細胞内制御技術と比較して、内在性の翻訳産物を直接制御する技術については更なる検討が必要な状況にある。本研究では、セントラルドグマ最終産物である「タンパク質」を選択的に機能制御する新たな人工酵素を開発し、哺乳動物胚や個体での利用可能性や、DNAやRNAに対する従来の制御技術では解析が困難な生命現象への応用可能性について検証する。
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研究成果の概要 |
本計画では、セントラルドグマ最終産物である「翻訳産物」に対する汎用的な逆遺伝学的技術の確立を目標とした。生体内で効果を発揮し、任意の内在性タンパク質に設計でき、分解誘導する人工酵素を開発し、DNAやRNAに対する逆遺伝学的実験系では対応できない、生体内イベントの分子機構の解析への応用を目指し、人工酵素の実用性の検証を目的とした。卵母細胞、着床前胚およびマウス個体を利用した検証によって、E3ユビキチンリガーゼ複合体関連遺伝子を利用したタンパク質分解ツールは、内在性タンパク質に対する新たな逆遺伝学的アプローチに利用できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、動物個体内で発現する内在性タンパク質を分解するために必要な条件と、その有効なツールの発見に至った。今後、異常タンパク質による疾患に対する新たな治療方法としての利用が期待される。また、派生的知見として、新規のエピトープタグ、新規の抗eGFP抗体の有効性、簡便なトランスジェニック作製法、非モデル動物におけるiPS細胞の作製方法が得られており、これらは本研究課題のみならず、生命科学研究分野に幅広く貢献することが期待される。
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