研究課題/領域番号 |
20H03177
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2022) 公益財団法人実験動物中央研究所 (2020-2021) |
研究代表者 |
渡部 聡朗 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, 専門職 (40715405)
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研究分担者 |
山海 直 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 霊長類医科学研究センター, 再雇用職員 (80300937)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | マーモセット / 生殖細胞 / 精子幹細胞 / 初期胚 / ノックイン / 移植前選抜 / 霊長類 / 遺伝子改変動物 / ウイルス / 生殖工学 / PIWIL4 / 細胞分裂 / 幹細胞 / 生殖細胞移植 / 免疫不全マウス / セルトリ細胞 / 発生工学 / 遺伝子改変 / 培養 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトに近縁な霊長類を用いることで、これまでマウスを用いた解析では難しかったヒトの病気・脳機能・発生の理解が進展することが期待されている。遺伝子改変技術は非常に強力な技術であるが、霊長類においては十分整備されていない。霊長類においてはこれまでは難しかったノックインや多重改変を可能にするために、ノックイン胚の移植前選抜法の開発および精巣内の生殖細胞を用いた遺伝子改変技術開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では霊長類でも様々なタイプの遺伝子改変を可能にするために二つの新規生殖工学技術の開発を行った。第一は、受精卵へのinjectionによってレポーター遺伝子のノックインが起こった胚を移植前に選抜する方法の開発である。高感度な化学発光を起こすNanoLucを用いてノックイン胚を選抜することを可能にした。第二は、生殖細胞移植のためのホスト動物の開発である。HSV-TK系を利用することで、現状による方法よりも3Rにより適した、薬物を少量投与するだけで生殖細胞を除去できる方法を開発した。本研究の成果は、霊長類に適した発生工学技術を確立していくために重要な基盤となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非ヒト霊長類を使った研究は、マウスでは明らかにすることができない霊長類に特有なメカニズム・現象を理解する上で必要である。遺伝子改変霊長類はそのような研究を進める上でたいへん役に立つ。霊長類とマウスでは飼育の費用、得られる産子の数、妊娠・性成熟期間など大きく異なる。そのため、発生工学技術に関してもマウスとは異なる霊長類に適した戦略が必要になる。本研究で得られた成果は、これまで知られていなかった霊長類特有の生物学的知見を産み出すとともに病態モデルの作製を通した医学の発展に貢献する。
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