研究課題/領域番号 |
20H03184
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩井 成憲 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 教授 (10168544)
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研究分担者 |
織田 信弥 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 腫瘍遺伝学研究室長 (40333372)
倉岡 功 福岡大学, 理学部, 教授 (60335396)
中津 可道 九州大学, 医学研究院, 准教授 (00207820)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | ミスマッチ修復 / 蛍光プローブ / プラスミド / ヌクレオチド除去修復 / 遺伝性大腸癌 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、化学合成DNAを蛍光プローブとして細胞のミスマッチ修復(MMR)を調べる方法を開発する。具体的には、ミスマッチを有し蛍光色素とクエンチャーを付けた修飾ヌクレオシドを入れて両端をフォスフォロチオエートで修飾した長鎖ダンベル型DNAを調製し、蛍光プローブとして使用する。MMRが正常であればプローブがエンドヌクレアーゼによる非特異的な切断を受けた後、MMRにより分解されて蛍光色素がクエンチャーから離れ、発光することが期待される。まずMMRが正常なHeLa細胞とそれが欠損したLoVo細胞を使用して実験系を確立し、MMRに関する基礎研究を実施するとともに臨床応用に向けた検討を行う。
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研究成果の概要 |
蛍光色素とクエンチャーを付けたミスマッチを有するDNAを用いて、細胞におけるミスマッチ修復の機能を蛍光により検出することを目指した。当初は化学合成したオリゴヌクレオチドをDNAリガーゼでつないだダンベル型のDNAをプローブとする予定であり、100ならびに200塩基対のダンベル型DNAの調製に成功したが、その形のDNAは細胞への導入効率が極めて低いことがわかった。そのため、プラスミド型のプローブを使って検出を試みたが、研究期間内にミスマッチ修復に由来すると考えられる蛍光は観察されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
100塩基対ならびに200塩基対のダンベル型DNAを調製し、トランスフェクションの条件を変える、あるいは核局在化シグナルペプチドを付けるといった工夫をしたが、この形のDNAは蛍光を検出できるほど細胞に導入されないことがわかった。ただし、ダンベル型DNAのトランスフェクション効率が非常に低いことを発表するには、その原因を究明する必要がある。ミスマッチを有するプラスミドに関しては、簡便な調製法を開発して論文を発表した。この調製法は他の種類の修飾プラスミドにも応用可能である。
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