研究課題/領域番号 |
20H03203
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
齋藤 康太 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60549632)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 分泌 / TANGO1 / Sec16 / ER exit site |
研究開始時の研究の概要 |
分泌は小胞体で合成したタンパク質がゴルジ体を経由し、細胞外へ運ばれる過程であり、細胞分裂期には停止する。この際、ゴルジ体は断片化し細胞分裂が完了すると再形成される。しかし分泌の出発点である小胞体上のドメイン、「ERES」の崩壊・再形成の機構は全くわかっていなかった。代表者は、巨大分子コラーゲンの小胞体からの分泌を担う因子としてTANGO1を同定し、機能解析を行ってきた。本研究では、引き続きERESにおける巨大分子の分泌機構を解析することに加えて、細胞周期に応じた分泌制御機構を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
小胞体で合成された分泌タンパク質は、小胞体上のドメインであるER exit siteより出芽し、ゴルジ体を経由して細胞外へと運ばれる。ER exit siteは分泌経路の出発点であり、最近細胞内環境に応じて、その数および機能が調節されていることが明らかになりつつある。研究代表者は、ER exit siteに局在化する膜タンパク質であるTANGO1を単離同定し、コラーゲンの積み荷受容体として機能することを見出した。その後、TANGO1にはコラーゲン認識部位を持たない短いアイソフォームが存在することを見出し、TANGO1LとTANGO1SがSec16と結合して、ER exit siteの形成に関与することを見出した。さらに、細胞分裂期にTANGO1がリン酸化修飾を受けることで、Sec16との結合が減弱しER exit siteの崩壊につながること、その後TANGO1の脱リン酸化に伴いSec16との結合が回復し、ER exit siteが再構成されることを明らかにした。TANGO1のリン酸化に関与するキナーゼはCK1deltaおよびCK1epsilonであったが、研究代表者は最近、Sec16のリン酸化がCK1の別アイソフォームによって制御されている可能性を見出した。さらにSec16のリン酸化はTANGO1との結合に対しては影響を与えないが、Sec16どうしの相互作用を担う液-液相分離によるSec16の凝集化に関与していることを見出した。また、Sec16がSec13と結合することにより、Sec16のリン酸化状態が制御されている可能性についても明らかにした。今後は、Sec16のリン酸化とTANGO1のリン酸化がそれぞれどのように制御されているのかを明らかにする。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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