研究課題/領域番号 |
20H03208
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
嘉村 巧 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40333455)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
|
キーワード | タンパク質分解 / ユビキチン |
研究開始時の研究の概要 |
ユビキチン・プロテアソーム系を介したタンパク質分解は、細胞周期進行など多岐にわたる生命現象に重要な働きを果たしている。現在までの精力的な研究により生体内に非常に多くのE3が存在し、基質特異性を決める役割を果たしていることが明らかになっている。その中でもSCF複合体が重要な役割を担っていることが予想されている。最近我々は出芽酵母の充実したリソースとデータベースを活用することにより、短寿命タンパク質から対応するE3を同定する方法を見出している。そこで本研究では、SCF複合体の新規機能解明を行ない、最終的にはユビキチン依存性タンパク質分解という観点から様々な生命現象を解明することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
ユビキチン・プロテアソーム系を介したタンパク質分解が様々な生命現象に重要な働きをしていることが明らかになり、注目を集めている。生体内に多くのE3ユビキチン修飾酵素が存在し、基質特異性を決める役割を果たしている。この分野の課題は、これらE3の標的タンパク質を同定しその生理的意義を明らかにすることである。本研究では、出芽酵母短寿命タンパク質Mmr1に対するE3 Dma1/Dma2を同定し解析を行った。その結果、細胞内小器官のミトコンドリアが新しい細胞に遺伝する際の仕組みを解明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ユビキチン・プロテアソーム系を介したタンパク質分解は、多岐にわたる生命現象に重要な働きを果たしていることが明らかになっている。現在までの精力的な研究により生体内に非常に多くのE3が存在し、重要な役割を担っていることが予想されている。今回のわれわれの発見は、タンパク質を積極的に分解する「プロテオリシス」の新しい役割として注目すべきものであり、学術的意義は高いものである。また、ミトコンドリアをはじめとした細胞小器官の輸送や分布の異常に伴う疾病の原因解明や創薬が進むこと期待される。
|