研究課題/領域番号 |
20H03256
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
生沼 泉 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (40452297)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 低分子量Gタンパク質 / R-Ras / TC21 / M-Ras / 神経細胞 / 網膜 / 発生 / ゲノム編集 / エレクトロポレーション / 低分子量G蛋白質 / 神経回路構築 / 神経回路 / 樹状突起 / フィロポディア / small GTPase / R-Ras subfamily / axon / cell adhesion / afadin / インテグリン / 細胞接着 / 神経軸索 / GEF / GAP / actin / neuron / axon guidance |
研究開始時の研究の概要 |
計画概要は、以下である。 「計画① R-Rasによる細胞接着制御を介した突起伸展の分子メカニズム」 の解明 「計画② R-Rasによる細胞骨格制御の分子メカニズム」 の解明 「計画③ ①および②以外の、全く新たなR-Rasによる突起伸展の分子メカニズム」の解明 「計画④ 神経組織(脳・眼)におけるR-Ras活性制御のin vivo における役割」の解明
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研究成果の概要 |
R-Ras, TC21(R-Ras2), M-Ras(R-Ras3) は「R-Rasサブファミリー」に属する低分子量Gタンパク質である。R-Rasサブファミリーは細胞形態制御などに関与することが知られているが、その仕組みや生理的役割は詳しく調べられていない。本研究では、R-Rasサブファミリーが神経回路構築に於いて果たす役割を調べる目的で、脳神経組織における発現パターを詳細に調べた。さらに、海馬神経細胞や網膜の発生・発達過程におけるR-Rasサブファミリーの生理的役割の解明を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、R-Rasサブファミリーのメンバーの1つであるTC21が、海馬神経細胞のシナプス形成や、発生期の網膜細胞の分化に関与することが明らかになった。一方で、別のメンバーであるR-Rasは神経細胞の軸索伸長に関与している。このことから、R-Rasサブファミリーのメンバーは互いにアミノ酸配列の相同性が高く、生化学的性質が類似しているものの、それぞれが神経回路構築において独自の生理的役割を担うと考えられた。これらの知見は、R-Rasサブファミリー低分子量Gタンパク質を介したシグナル伝達の新規の概念を提唱するものである。
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