研究課題/領域番号 |
20H03363
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
鳴海 哲夫 静岡大学, 工学部, 准教授 (50547867)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | 中分子ペプチド / 生物学的等価体 / アルケン / 非共有結合性相互作用 / β-ターン構造 / グアニン四重鎖構造 / α-ヘリックス構造 / グアニン四重鎖 / ペプチド / ペプチド結合 / 生物化学等価体 / 立体選択的合成 / アジリジン / 等価体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アルケン型ペプチド結合等価体をペプチド創薬の実践的問題に適用し、既知のアルケン型ペプチド結合等価体と併せて詳細な機能解析や構造機能相関に関する研究を行うことにより、アルケン型ペプチド結合等価体の分子特性を解明し、これら等価体の特性を活かして、テロメア領域のグアニン四重鎖構造を安定化させるがん化学療法のための短鎖ペプチド性シード化合物を創出する研究課題である。
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研究成果の概要 |
アルケン型ペプチド結合等価体の分子特性を解明するために、ペプチドの構造形成や機能発現に重要な非共有結合性相互作用のミミック効果について検討し、アルケン上の置換基を起点とする立体効果や立体電子効果が、活性発現や分子認識に重要なペプチドのコンフォメーションの安定化に極めて重要な役割を果たしていることを明らかにした。これらの知見をもとに、グアニン四重鎖構造に選択的に結合する中分子ペプチドの創出に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、中分子ペプチド創薬において有用なバイオイソスターであるアルケン型ペプチド結合等価体について、それぞれの等価体には化学的特徴や固有の機能があり, アルケン上の置換基が特性を決めることを明らかにした点にある。これは様々なパラドックスや活性低下が問題となっていたアルケン型ペプチド結合等価体の創薬応用において、その解決策と明確な設計指針を提供するものである。これらの知見は、中分子ペプチド創薬の加速化につながることから、社会的意義も高い。
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