研究課題/領域番号 |
20H03399
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
内田 康雄 東北大学, 薬学研究科, 准教授 (70583590)
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研究分担者 |
三枝 大輔 帝京大学, 薬学部, 准教授 (90545237)
水野 忠快 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (90736050)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2021年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 中枢関門 / 血液脳関門 / バリアーシステム生物学 / 中枢関門(原因)仮説 / 中枢関門創薬 / SWATH / OLSA |
研究開始時の研究の概要 |
低迷する中枢疾患治療薬の新薬開発に突破口を拓く上で、新しい創薬フィールドの創出は重要な課題である。血液脳関門の異常が中枢疾患の原因である可能性があるが、血液脳関門を標的とした創薬の例はない。本研究では、血液脳関門が中枢疾患の原因となることを実証し、血液脳関門を標的とした薬物治療によって中枢疾患が改善することを証明する。これによって中枢関門創薬の基盤を構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
中枢疾患治療薬の新薬開発の新しい創薬フィールドの創出は重要な課題である。血液脳関門の異常が中枢疾患の原因である可能性があるが、血液脳関門を標的とした創薬の例はない。本研究では、血液脳関門を標的とした薬物治療によって中枢疾患が改善することを証明した。密着結合が崩壊するパターンの疾患として多発性硬化症をモデルとして、関門の崩壊にAnnexin A2パスウェイが重要であることを発見し、治療を実証した。関門が崩壊しないパターンの疾患としてアルツハイマー病をモデルとして、患者の脳血管においてタンパク質翻訳系のパスウェイが亢進していることを解明し、リボソーム阻害が有効であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「血液脳関門の病態分子機構をシステマティックかつ定量的に捉え、その中から有望な創薬標的を見出し、中枢疾患を治療する」という中枢関門創薬の初めての成功例であるとともに、関門機能をシステマティックに研究する新学問「バリアシステム生物学」の開拓につながるものである。 これまでに中枢関門を標的とした創薬は前例がないことや、中枢疾患は数十種類存在することから、今後、この戦略によって、有望な中枢疾患治療薬を創出でき、中枢疾患の新たな創薬フィールドを創出できると期待される。
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