研究課題/領域番号 |
20H03409
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
|
研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
深田 俊幸 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (70373363)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
|
キーワード | 亜鉛トランスポーター / 亜鉛シグナル / 骨格筋 / 皮膚 / 創薬 / 再生医療 / 阻害剤 |
研究開始時の研究の概要 |
亜鉛は生命に必須な微量元素である。申請者は、亜鉛がシグナル因子として作用すること、この亜鉛シグナリングが骨格筋と皮膚組織の維持に必要であることを見出しているが、その分子機序は未解明であり、亜鉛シグナリングの制御による関連疾患の治療法もまだ確立されていない。超高齢化を迎えている日本では、骨格筋と皮膚の病気の効果的な治療法の開発が求められている。そこで本申請では、骨格筋と皮膚における亜鉛シグナリングの役割とその分子機序を解明し、亜鉛シグナリングの制御による創薬と再生医療を研究する。本研究の成果は、健康と病気に新たな理解をもたらし、今までにない視点による創薬と再生医療の究明に貢献すると考える。
|
研究成果の概要 |
亜鉛トランスポーターと亜鉛シグナルに関する本研究で次の成果を得た。1: Zip13-KOマウス、Zip13-EGFP-KIマウス、EDSSPD3患者由来iPS細胞を用いて検討した結果、ZIP13が筋サテライト細胞に発現し、筋形成に関与する可能性が示された。2: ZIP10発現細胞を可視化できるZip10-EGFP-KIマウスを用いて検討した結果、毛包外根鞘の幹細胞分画に存在するZIP10発現細胞は、毛包の形成過程に他の領域へ移動することが示唆された。3: ZIP14を阻害する化合物のスクリーニングを実施した結果、ZIP14の輸送能を特異的に阻害する化合物を同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
亜鉛シグナルの解析に有用な遺伝子改変マウスを作成した。Zip13-EGFP-KIマウスとZip10-EGFP-KIマウスは、各亜鉛トランスポーターを発現する細胞の役割解明に貢献すると思われる。また、ZIP14を特異的に阻害する化合物を同定した。ZIP14を介する過剰な金属の取り込みは、筋喪失や鉄過剰症をもたらすため、ZIP14は創薬標的であると考えられている。我々が発見した化合物は、ZIP14を研究するツールとして有用であり、ZIP14関連疾患に対する治療薬の開発に貢献する可能性があると考える。
|