研究課題/領域番号 |
20H03412
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
寺田 純雄 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00262022)
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研究分担者 |
川岸 将彦 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60323606)
齊藤 健太 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (60374659)
佐藤 啓介 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60644044)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
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キーワード | 蛍光偏光 / 細胞骨格 / 細胞学 / 顕微分光法 |
研究開始時の研究の概要 |
我々の開発した新規蛍光標識技術を発展させ、従来不可能であった汎用性の高い蛍光偏光イメージングを実現する。同標識法により細胞内蛍光偏光イメージングをサブマイクロメートルスケール・ミリ秒単位の空間・時間スケールで実現する環境を開発・整備し、先駆けとなる応用成果を挙げることを目指す。具体的には細胞内蛍光偏光イメージングに至適化した顕微鏡セットアップと、汎用性と信号強度を強化した標識プローブを開発する。これらにより解明の進んでいない細胞骨格動態のその場観察を行い、その制御機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
蛍光偏光の利用により、生体分子の向きと位置の両者について、1分子レベルの詳細な解析を可能となる。私たちは蛍光偏光を利用した観察のための新規標識手法の開発に成功し、細胞骨格を標的とするプローブを作成し、その細胞生物学的有用性を検討した。特にアクチンに対するプローブにより、ヒトデの卵母細胞における、従来知られていなかった広域的なアクチン関連構造の動態を発見することに成功した。またプローブの改良、多色化により、プローブの汎用化の基盤形成にも成功した。並行して顕微鏡側の改変、改良も実施している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規開発に成功した標識法は、本研究計画の成果である多色化等の改良により、汎用性が向上し、将来的に蛍光偏光を利用した生命科学領域におけるイメージングや計測の応用可能性が拡張された。また、細胞骨格分子を標的とした私たちのグループの応用例の成果から明らかなように、学術的意義を有する知見の蓄積が期待できる。細胞生物学、生物物理学、発生生物学の他、基礎生命科学から蛍光計測を利用する応用生命科学まで、広範囲の応用成果が見込まれ、その社会的意義は大きい。
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