研究課題/領域番号 |
20H03434
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森本 和志 九州大学, 薬学研究院, 助教 (10826548)
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研究分担者 |
広川 貴次 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20357867)
細谷 孝充 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (60273124)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | プロスタグランジン / GPCR / 立体構造解析 / SBDD / 構造解析 / X線結晶構造解析 |
研究開始時の研究の概要 |
プロスタグランジン(PG)類は最も代表的な生理活性脂質であり、計8種類のGタンパク質共役型受容体(GPCR)を介して炎症や発がんなど様々な生理・病態生理に関与する。本研究では構造未決定のPG受容体の構造を決定し、構造比較を行うことで、複数存在するリガンドの特異的な認識機構を明らかにする。 さらに立体構造を利用した新規リガンドの同定を目指す。これにより、従来法では見つかってこなかった新規骨格を持つリガンドの発見や、PG受容体のリガンド認識および活性化機構を理解する上で重要な知見が得られることが期待される。
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研究成果の概要 |
プロスタグランジン(PG)類は代表的な生理活性脂質の一種であり、計9種のGタンパク質共役型受容体(GPCR)を介して、様々な生理作用を発揮する。本研究ではこのうち、PGE2をリガンドとするEP3受容体-Giタンパク質およびEP4受容体-Gsタンパク質複合体の立体構造をクライオ電子顕微鏡単粒子解析で決定し、Gタンパク質との相互作用や活性化メカニズムを明らかにした。さらに、決定した立体構造に基づいて新規リガンドのインシリコスクリーニングを実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EP3は発熱や子宮収縮に関わる受容体であるが、現在、作動薬が緑内障治療薬の候補としても注目されている。また、EP4は腸管粘膜保護や免疫応答に関わる受容体であり、潰瘍性大腸炎や抗がん剤開発の標的として注目されている。近年急速にGPCRの構造解析が進み、本研究の成果も合わせて、全9種類中6種のPG受容体-Gタンパク質複合体の構造が決定された。これらの構造情報を活用することで、サブタイプ選択的なリガンドの開発が促進されることが期待される。
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