研究課題/領域番号 |
20H03445
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中村 能久 東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (30396874)
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研究分担者 |
本橋 ほづみ 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (00282351)
谷貝 知樹 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (50868669)
北村 大志 東北大学, 未来型医療創成センター, 助教 (20706949)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 慢性炎症 / 細胞外小胞 / エネルギー代謝性疾患 / エクソソーム / 炎症 / マクロファージ / 炎症性反応 / 代謝性疾患 / 肥満 / メタボリックシンドローム |
研究開始時の研究の概要 |
細胞外小胞(Extracellular vesicles: EV)は、細胞から分泌され体液中に存在し、近接した、または遠隔にある細胞に取り込まれ、その受容細胞の機能調節に関わる。EVはRNAやタンパク質、脂質などを含んでおり。これらの構成は、EV分泌細胞内の状態を反映するとみられる。しかしながら、分泌細胞を取り囲む環境が変化した時、EV構成因子変化を担う分子機構、また、EV受容細胞への影響については不明な点が多い。本研究では、エネルギー代謝性ストレスによるEVの構成因子への影響やEVの炎症性の変化を解析することにより、EVを介した炎症反応の分子基盤を確立し、慢性炎症性疾患治療への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
Aim 1では、マクロファージにおけるEVのRNAセンセーであるTRBPによるEV認識機構の解析を行い、TRBPが炎症性EVで誘導される細胞内炎症性経路の活性化、および炎症性サイトカインに発現に欠かせいないことを見出した。また、TRBP以外にも、炎症性EV応答に必須のタンパク質群を同定しており、それらの解析も継続中である。Aim2では、マクロファージ特異的TRBP欠損マウスの解析を行い、in vivoにおいても、TRBPが肝細胞由来炎症性EVに対する応答に重要なこと、そして肥満で誘導される炎症反応に重要な機構を担っていることを見出した。こららの知見について、現在論文の投稿準備中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本を含む多くの国では、肥満や2型糖尿病、非アルコール性脂肪肝炎など、食物・栄養摂取量の増加と関連する代謝性疾患の罹患率が、若年層を中心に増加しており、大きな問題となっている。近年、高脂肪・高栄養素摂取が、肝臓や脂肪組織などのエネルギー代謝臓器において、炎症反応を誘導し、代謝性疾患の発症・亢進の一因になることが示されている。しかしながら、高脂肪・高栄養素摂取による炎症の誘導・発症機構については、不明な点が多い。本研究では、これらの炎症反応に肝細胞由来細胞外小胞、およびマクロファージ内のRNA結合タンパク質が重要な役割を果たすことを見出した。
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