研究課題/領域番号 |
20H03448
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
笠原 広介 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (90455535)
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研究分担者 |
白水 崇 三重大学, 医学系研究科, 助教 (00582678)
山川 大史 三重大学, 医学系研究科, 助教 (20631097)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 一次線毛 / 肥満 / 骨格筋再生 / シグナル伝達 / 骨格筋 / 間葉系前駆細胞 / インターロイキン13 / ユビキチン / 細胞増殖 / 細胞分化 / 中心体 / p27Ki1 / p27Kip1 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ユビキチンシグナルによる一次線毛の形成制御機構を明らかにするため、研究代表者らが一次線毛の制御因子として同定した脱ユビキチン化酵素群(USP8, USP38, USP43, USP52, USP54, UCHL3)やcyclin/CDK阻害因子p27Kip1の機能解析を実施する。さらに、これらの分子群及びシグナルカスケードを分子標的とするとことで、一次線毛の形成動態による癌細胞増殖制御の可能性を検証する。
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研究成果の概要 |
一次線毛(primary cilia)は、中心体が形態的・機能的に変化した細胞小器官である。一次線毛の形成不全や機能異常は、線毛病と呼ばれる種々の疾患や発生異常の原因となるが病態生理には不明な点が多く残されている。本研究では、一次線毛の制御因子であるトリコプレインのノックアウトマウスを作製・解析した結果、肥満及び骨格筋再生において一次線毛が重要な役割を担うこと、その分子機序を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、一次線毛が肥満や骨格筋再生に関与していることをマウス実験で証明し、その分子機序の一端についても明らかにした。本研究を発展させることで、肥満やその関連疾患や、老化による筋力低下、筋ジストロフィなどの難治性筋疾患の分子機序の解明や、治療法や診断法の開発につながることが期待できる。また、本研究で作製したトリコプレインノックアウトマウスは、肥満及びその関連疾患に抵抗性を持つ画期的なマウスモデルとして利用できる。
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