研究課題/領域番号 |
20H03449
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
西 英一郎 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30362528)
|
研究分担者 |
大野 美紀子 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (10583198)
岩崎 広高 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40781589)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
|
キーワード | 恒常性 / エネルギー代謝 / 抗体産生 / ペプチダーゼ / ナルディライジン |
研究開始時の研究の概要 |
ナルディライジン(NRDC)欠損マウスは、低体温、低インスリン血症、徐脈などを呈したが、運動量、酸素消費量は上昇しており、寿命短縮は認めなかったことから、野生型マウスとは異なるセットポイントで恒常性、健康を維持しているマウスと考えられた。本研究では、エネルギー代謝および免疫系に焦点をあてて、NRDCが恒常性維持において果たす役割を明らかにする。さらにペプチダーゼであるNRDCの基質タンパク質同定を試み、ペプチダーゼ活性の役割を解明する。
|
研究成果の概要 |
体内の環境が一定の範囲に保たれる性質を恒常性といいます。体温は外気温によらず一定に保たれますし、病原菌が感染しても免疫力で排除して元に戻そうとします。ナルディライジン(NRDC)はプロテアーゼの1種で、様々な恒常性の維持に深く関わっています。本研究では、肝臓のNRDCが体温維持などのエネルギー代謝に、リンパ球のNRDCが免疫機構の維持に大切な働きをすることを明らかにしました。食事をすると身体がポカポカ暖かくなる現象にNRDCが関わっているかも知れません。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究およびこれまでの研究は、異なる臓器や細胞に発現するNRDCが、様々な恒常性維持に重要であることを示しました。本研究で示したエネルギー代謝におけるNRDCの役割は、肥満や糖尿病の理解や治療に役立つ可能性があります。また免疫におけるNRDCの役割は、免疫力が自身を攻撃してしまうことで生じるアレルギーやリウマチなどの病気の理解や治療に役立つ可能性があります。いわゆる難病とよばれる治療法の乏しい病気には、自己免疫が原因になっているものが多いので、本研究の発展が新たな治療法開発につながることが期待されます。
|