研究課題/領域番号 |
20H03464
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
木村 元子 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00345018)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 制御性T細胞 / CD69 / γδT細胞 / 胸腺 / 恒常性維持 / アゴニスト選択 |
研究開始時の研究の概要 |
制御性T(Treg)細胞をはじめとしたアゴニスト選択によって分化誘導される細胞群は、自己免疫疾患制御、生体の恒常性維持、がん免疫、各種炎症反応等に重要な働きをすることが知られているが、その分化機構、各種サブセットの存在、機能の詳細は不明点が多い。一方、CD69分子は、アゴニスト選択によって分化誘導される細胞群に恒常的に発現しており、その分化、機能に重要な働きをすることが示唆される。本申請研究では、「Treg細胞」「CD69」「胸腺内アゴニスト選択」という三つのキーワードに基づいて研究を進め、生体の恒常性維持機構と恒常性維持に重要な各種T細胞の分化機構と機能についての新規のメカニズム解析を行う。
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研究成果の概要 |
制御性T細胞やアゴニスト選択によって分化誘導される自然免疫型T細胞群は、自己免疫疾患制御、生体の恒常性維持、がん免疫、各種炎症反応等に重要な働きをすることが知られているが、その分化機構、各種サブセットの存在、機能の詳細は不明点が多い。本研究では、白血球の活性化マーカーとして知られてきたCD69分子に着目し研究を進めた。CD69は制御性T細胞や自然免疫型T細胞の分化、機能を制御していることを明らかにした。またT細胞上のCD69の発現は組織の恒常性維持機構や抗腫瘍免疫応答に関わることも判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
制御性T細胞や自然免疫型T細胞(NKT細胞、γδT細胞など)は、感染に対する免疫応答や抗腫瘍免疫応答に働くだけでなく、組織の恒常性維持に寄与することが明らかとなってきた。本研究では、CD69分子が、これらの細胞の分化・維持・機能を制御することを見出した。この事実は、将来的に、ヒトの炎症性疾患や腫瘍に対する新たな治療法開発に貢献できる可能性を示唆する。
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